ジャニオタが勉強してみた

生粋のジャニヲタが、人生のお勉強をするブログ

集中内観6日目

12/23(土)6日目

AM5時10分
意識がぼんやりと覚醒し始めたと同時に「うそとぬすみ」について考えている自分に気づいて驚愕する。
そりゃ、寝る前に脳に「調べておいてください」ってお願いしたけどさぁ。
まさか本当に、目が覚めた瞬間、ってかその前からすでに考えているなんて、生まれて初めての体験でびっくりした!

トイレに行って時計を見たら5:20。自分の脳に対して『すごいな!』と感心していると、ふと昨晩報告したつつじの花の蜜を吸った出来事を思い出した。
あれは、つつじの花の命を盗んでいるのではないか?
一昨日の呼び出しの時に所長から「人は人や動物の命を奪って生きている」というお話を聞いたのがバチっと音を立ててつながった瞬間やった。
ぬすみについて調べるということは、我々は何かを奪って生きていることを認識するテーマなのではないか?
点と点がつながった気がした。
そして、人から教えてもらうのではなく、

<自分で考えて自分なりの答えを導き出す>

ことの重要性を感じた瞬間でした!


AM6時
ぬすみについてスッキリした私は、うきうきしながら布団の上げ下ろしを行い、部屋にコロコロもかける。
初日の苦行がウソのように、布団の上げ下ろしが全く苦にならないの。
昨日と同様、人間の順応性に感動しながら屏風の中に移動する。


AM6時50分
テープ。妹がいる26歳の女性の話。漫画を描くのが好きな子らしく、正直に自分の未熟さや欲望故の行動を話していて、そこら辺が『わかるわかるー!その気持ちめっちゃわかるわ』って妙に親近感を覚える。


AM7時
朝食。
キャベツとウィンナーの炒め物・納豆・ねぎ・大根と里芋等の味噌汁。

御飯を食べながらテープの続きを聞いていると、そんな26歳の女の子が研修所のお手伝いをして、何度か内観を行っていくうちに段々と変わっていくの。
「人に対して偉そうにしてしまうのは、その人が持っているもの以上のものを求めてしまう自分の欲深さ。その人のあるがままを認めらない自分の未熟さであり傲慢である。電車で横入りしてきたり、隣の人が寝てよっかかってきても生きてる人間であり、色々あるんだろうなぁって思うし、洗濯物を畳んで積んだタオルが倒れてイライラしたときも、重力に引っ張られてるだけやと思ったらわらけてくる。地球は優しさや思いやりで回ってて誰かが始めないといけないのであれば、私が率先してやろうと思う」って話をしてくれてさ。


えっ?!26歳でそんな考え方になるなんて、この子すごくない?!
私、満員電車で並んでる時に横入りされたら、すんごいイライラして心の中でブチギレんてるんだけど!
それを私より10歳以上年下の子がやってるなんて…
目から鱗が落ちるっていうか、自分の幼稚っぽさに反吐が出たと同時に、どうすればこの子みたいな考え方ができるようになるのか。

それを考えた時に、まずは人を見た時に、物として認識するんじゃなくて『この人も生きてる人間なんだ』と思うようにしていこうと思った。
それが少しずつ自分の考え方を変えるきっかけになるんじゃないか、と。

そして、この26歳女性のテープは自分にとってすごく勉強になるテープなので、ぜひダビってもらおうとダビングリストにメモしておきました。


AM8時50分
面接。うそとぬすみ小1~小3。
小学1年生の時に、代理の先生から、ありもしない疑いをかけられて「嘘つき」呼ばわりされて、めっちゃ傷ついたことを思い出した。
そんな風にめっちゃ傷ついたのに、仕事をしていると『この人はウソをついている』という前提で話をしていることが多いのに気づいて、自分がされて嫌だったことを平然と人にしていることに気づいてショックを受けた。

また、子供のころ近所の庭にある姫リンゴを勝手に盗んで食べたのに、母屋の庭に実っているキンカンを隣の家が勝手に盗むことに対して、『あの人、うちの庭のキンカンを勝手に取って!』とめっちゃ怒っている自分が思い出されて、人を非難できるような人間ではないのではないか。
なんて自分は自分勝手な人間なんだろう、ってめっちゃ反省した。


面接の後に、色々と出てきた質問を所長に尋ねてみる。
質問:昨晩話した花の蜜を盗んだ話は、花の命を奪ったという意味で広義の”ぬすみ”に含めてもよいか?
回答:よい。
質問:幼少期を思い出している際に現在の出来事とリンクして、現在の出来事について反省することが出てくるのだがそれも報告時に報告した方がよいか?
回答:不要。現在の人に焦点をあてるのではなく、あくまで当時の人に対して悪かったことを考えてください。


AM10時35分
面接。うそとぬすみ小4~小6。
ここは自分の中で、トラウマになってる時期で、今後の人間関係を円滑にするためには、乗り越えなければならない山場の時期でした。
内観も終盤なので慣れてきたのかどんどん新しい視点で物事を考えられるようになってて、そのたびに自分のえげつなさが浮き彫りになって、恐ろしくて恐ろしくて考えたくなくなるんやけど、対峙せなあかんとこやから自分の酷い言動について調べました。

面接のときも話してると、『何て自分は恐ろしいことを周りの人にしてしまったんだろう』って再び恐ろしさが襲ってきて、身体が震えてきておかしくなりそうになった。
けれど、出来事の解釈が「酷い事をされてトラウマになった」から「酷い事をした自分を反省する」に変わったことは、今回参加してよかったと思った出来事の一つです。
(かなりえぐい出来事なので詳細はぼかします)


AM12時10分
面接。うそとぬすみ中1~中3。
調べていくと、ここには書けないようなかなり悪いうそとぬすみをしていた。
そして、うそを許してもらったのにムカついたことがきっかけでやり返したり、ぬすんだのを許してもらったのにバレやしないかその恐怖にビクビクしてたり、小物過ぎる自分が最低でした。


AM12時15分
昼食。豆腐入りのハヤシライス・みかん。
テープでは、外では真面目な風を装うお坊さん?が内観している話。
元々真面目な人やから、うそとぬすみの内容も『そりゃ、人間やねんからそんな風に思うし、そんなこともするわいさ』みたいな内容で、自分の反省に繋がらず。
柳田さんが「罪悪感と無常感を追い詰めて内観をしていくように」とおっしゃってるんやけど、無常感がいまいちよく理解できず検索ツールのスマホもないし、とりあえず罪悪感について調べようと決める。


PM2時50分
面接(奥さん)。うそとぬすみ高1~高3。
昼に流れたうそとぬすみについてのテープを聞いても『人間やねんからそんな風に思うのは当然やって』と思ってしまったことを正直に話す。
でも、調べていくたびに、私は自分のためなら平気で人を欺くウソをつく人間ということに気づいたし、本屋での立ち読みなど罪悪感が沸かないくらい当たり前のように物をぬすんでいることに気づいた、と報告する。


PM4時5分
面接。うそとぬすみ大1~大4。
ぬすみについて「研究や飲み会で遅くなった時は、母に甘えて駅まで夜遅くに迎えに来てもらったり、疲れている母の安らぎの時間と睡眠を奪って盗みました」という報告する。


あと、私は学生時代、月100冊程の本や雑誌を読んでたのね。
お金もないし、図書館で借りることもあれば、雑誌なんかは本屋でしょっちゅう立ち読みしててさ。
仮に一冊500円と計算して、月5万円、年70万、大学4年間で280万。
その金額を計算してびっくりした。
私が手に取ったせいで本屋さんの新品の商品が中古になってしまうんよ。
それを大学4年間だけで280万もの損害を本屋さんに対して与えたかと思うと、立ち読みって安易にとらえられないし犯罪行為やと思った。


PM4時45分
お風呂。
『今日が最後のお風呂かぁ。最初は汚かったらどうしよって不安になりながらお風呂場に行ったよな。頭痛と吐き気で辛い時も助けてもらいました。ありがとう』なんて感慨深く扉を開け、いざお風呂の蓋を開けた瞬間…

お湯が溜まってないねん!!

ま、マジで?
なんで?なんでお湯が入ってないの?
えっ、これは罠か?
私の攻撃性を試す罠か?
私がここでどんな対応をするか試されてるのか?!

 

真っ裸でもう一回服を着てこのまま部屋に帰るのもなんやし、とりあえず湯を溜めるボタンを押して、その間に髪の毛と身体を洗うことにする。
洗ってる間に少しでも溜まれば、身体を底にくっつけてなんとかしのげるだろう、と。

お風呂の蓋を閉じて、髪の毛を洗って身体を洗って、そろそろ半分ぐらい溜まってるかな?なんて思いながら蓋を開けると…

3センチしか溜まってない!!

こ、これで入るのは、どう考えても無理だ。

 

さむい!とにかく寒い!!
ということで濡れた髪の毛で寒さに震えながら、風呂場で待機したら確実に風邪をひいてしまう。
とりあえず一旦部屋に退避して、ドライヤーで髪の毛を乾かし、ヒーターの前に行かないと死ぬ。

しかし私が与えられたお風呂の時間は午後5時15分まで。
部屋に戻って髪の毛を乾かしている間に持ち時間が終わってしまうやん。
最後やねんから風呂にはどうしても浸かりたい!
NO MORE LIFE!NO MORE FURO!!


なので紙に「湯船のお湯が溜まってなかったので一旦部屋に戻り、溜まり次第、再度入らせていただきます。それによって5時15分→5時45分までお風呂を使わせてください」とメモを書いて、時間が書かれたマグネットに挟んでホワイトボードに貼りつけておく。
そして着替えの籠に少し荷物を残しておくことで、15分からもう一人の男性が仮に来たとしても『あれ?』って思うし、ホワイトボードを見た時に気づいてくれるだろうという策略!
考えに考えた策ですよ!!
(しかし男性はすでに午前中で帰っていて、私1人しかいなかったことがあとから判明し、無駄な心配だったことがわかる)


髪の毛を乾かして、そろそろ溜まったかなぁと再度お風呂へ確認しに行くと、無事に湯船にお湯が溜まってる!
外の渡り廊下をうろちょろしたせいで冷えた体を温め、風呂のありがたさをしみじみと堪能。
結局、これは罠だったのか、どうなのかモヤモヤしつつもお風呂タイム終了。


PM6時20分
面接。うそとぬすみ入社1年目~5年目。
「本当は素直になりたいのに、反抗的な態度をとっていたにもかかわらず、周りの人は『○○ちゃんやからなぁ』って言ってそれが私だと許して認めてくれていた。
しかし私は、やはり周りの人を人間として認識しておらず、成果を出すモノとして見ていたので、ルールを守らない人やできない人をことごとく非難して攻撃していた。
そんな人間なのに、会社からお給料をいただいていて、それは私の価値としてはいただけるべきものではないので、ぬすみにあたる」という報告をする。


PM6時30分
夕食。
ゴマドレがかかったサラダ・豚バラと玉ねぎの炒め物・豆腐とあげとえのきの味噌汁・かぶらの漬物。
夕食を運んできてくれた奥さんが「お風呂ごめんなさいね。ボタンを押したつもりでいてました」と謝られたので、罠じゃなくてうっかりミスだった模様(笑)
散々自分の未熟さを思い知らされた状態だったので、奥さんを責める気持ちなんて毛頭起きなかったし、むしろ毎日他人が入ったお風呂掃除をしてお風呂を沸かしてくれて色々と身の回りのお世話をしてくれた感謝でいっぱいになる。
明日で終わりなので、ダビングする時間を考慮し、欲しいテープ一覧を食べ終わったお膳の中に入れてダビングをお願いしておく。


PM7時20分
散歩。
中間呼出しで散歩を指摘されてからは、一切出歩かなかったんやけど、最後の夜なので星空がどうしても見たくて外に出る。
やっぱり安定の満天の星空。
空とか宇宙とか広い範囲で考えたら、善悪とか勝ち負けとか些細なこと。
大阪で見る空は星も少なくて全然見えないけど、本当は今見える以上の星が存在している。
人間も一緒で、私が今、見ているものはすべてではないし、その人に内在する長所や短所たくさんのものがある。
そのことを常に頭において相手に接しよう。そして自分自身は未熟でちっぽけな人間であり、そんな姿でも受け入れて認めてもらっていることを常に意識して生きよう。

と、どこかのやっすい三流小説の受け売りみたいなことを、真剣に考えて星を眺めてました(笑)
部屋に戻ると気分が少し緩んだのか、お酒を飲んでないことに今になって気づいて、明日新幹線の中で絶対飲もう、と別の意味の決意も固める。


PM8時45分
面接。うそとぬすみ28歳~33歳。
ここには書けないような内面の醜さを泣きながら吐露しました。
報告しながら自分のどろどろした真黒な部分と、それが自然に湧き上がってきてどうしても抑えられない辛さを、泣きながら伝えた。
苦しくて苦しくて、話しながらも自分のあまりの酷さにどんどん血の気が引いてきて、手の先から段々と血の気が引いて震えてくるのがわかるし、その震えが胴体までに伝わって、身体が強張って震えてしまうの。
朦朧としながらなんとかその日最後の報告を行いました。


PM8時50分
またしても呼び出される。
…呼び出されるような悪いことはしていない!

と思っていたら、養育費の計算の説明を今からするとのこと。
父とのわだかまりがあった旨は中間呼出しで伝えてあって、その時に「それなら養育費の計算がいいですね」って言われてたのね。
で、私もぼんやりと明日で最終日やしな、いつ養育費の計算するんやろ、って思っててん。

 

一応サンプルの試算例を見せてもらいながら、養育費の計算方法を説明されるんやけど、つい数分前まで自分の罪悪感に震えながら報告してた人間ですよ。
最初の方は頭が混乱してて、体の震えは止まらないし、養育費の計算をするように言われて、頭の中は『マジか、勘弁してくれ…限界やねんけど』ってのが正直な気持ちでした。
けど、そんなことを考えている間も説明はどんどん進んでいくし、必死に自分を落ち着かせて養育費の計算方法を確認したよね。


居住費については、今の家に住むなら家賃はいくらになるかで計算するように言われた。
正式には経年劣化を考えなあかんし、経年劣化を計算するためには、新築時の建築費×建築費倍率で計算し評価額を算出したうえで、経過年数による劣化分を差し引いた時価額を算出し、それを賃貸した場合の値段を考えるべきではないのか?
法定耐用年数を超えて使用している場合、家賃はいくらで設定すべきなのか?
と、一瞬思ってしまったけど、私は不動産業勤務ではないので賃貸料についてはあまり突き詰めて考え込まないことにする。
あくまで、駅からあの距離で○○坪の一軒家に住むなら家賃いくらくらいかな、新築の直後は高いけどだんだん安くなるから平均こんなもんかな、とゆるく見積もる。

 

食費については、材料費だけでなくその料理を作る手間賃も含めてなので、その料理が飲食店で出てきた場合いくら払うかを計算するように言われて、○○○○円かな、と話を聞きながら思う。
あと、わからないものがある場合は、わかる範囲で予想をして金額を計算するように言われて『フェルミ推定か?!』って思ったけど、フェルミ推定についてそこまで詳しくないので口を噤んで話を聞く、チキンw

 

一通り話を聞き終わった後
「研修所には貴方一人なので今日は就寝の鐘も鳴らしません。明日の朝一9時の面接で提出できるよう計算してください。夜はいくらでも時間がありますからね」
と言われて『鬼畜かよぉぉぉぉぉ!!!!』と泣きそうになりならが引きつり笑いで返したよね。


PM9時40分
どうすっかなぁ、明日の9時には計算し終わっておかないといけないし、9時に計算結果の感想を伝えるのであれば、最低でも8時半には結果を出さねば。
朝ご飯が7時~として、6時に起きて布団の上げ下ろしとか考えると正味、朝起きて1時間半ぐらいしか計算できないのか。
ってことはとりあえず今晩中に半分くらいは計算を終わらせておきたいな。

とりあえず布団敷いて、布団の中で計算すっか。
ってことで、敷いた布団にもぐりながら、一番最初の項目である居住費を借りてきた電卓で計算した数字を見た瞬間


『・・・ッ!?』


絶句。
メガトン級の衝撃を受けた。

数字を見た瞬間、わけがわからなくて、数字は目で見えるのに頭が理解することを拒否するの。
とにかく数字の意味が分からない。
こんなに居住費にかかってた事実を受け入れられない。

 

頭が混乱して、こんな金額がかかっていたのかと思うと、途端に急激な吐き気が胸の奥から湧いてきて、トイレに駆け込んで、修行中初めてショックで吐いた!!!
よく『ショックで寝込んだ』って言うけど、あれほんとだな。
人間ってショックが過ぎると、脳が理解するのを拒否して、身体がすべてのものを拒絶して、とにかく体内にあるのをすべて吐き出そうとするんだな。
紙と電卓を見たら具合が悪くなるので、朦朧としながら部屋の隅に投げ捨てる。
そして布団の中で目を閉じる。


PM10時
10時になったので、なんとか気分を変えようと廊下の窓を開けて星を見る。
けど、頭の中はさっきの衝撃がぐるぐるぐるぐる渦巻いて耐えられない。


PM10時5分
再び部屋に戻ると、部屋の隅に追いやられた白紙の用紙。
これを明日の9時までに完成させなければならない。
やりたくない!
やりたくない!!
やりたくない!!!

けど、父親ともめてたり、金銭的劣等感を抱いている私は、ここは絶対に逃げて通れないワークなはず。

 

碇シンジの声が頭の中をこだまする。
関係ないけど私はカヲル君が好きだ。
わけがわからない朦朧とした身体で布団の中から手を伸ばし、とりあえず半分まで進めようとペンを持ち、電卓と白紙の用紙を手に取って計算し始める。


電気・ガス・水道代なんかを計算した後は、食費について。
計算しながらも、電気・ガス・水道代も父が払ってくれてるから、いくらするかすら全然わからないことに気づく。

スーマーホー!!
グーグルせんせー!!
HEY SIRI!!

検索手段がなにもない。
とりあえずサンプルに貰った試算例を見て適当に計算して難を逃れる。


次は食費。
我が家は食に関しては結構こだわりが強い家庭でさ。
母も出来るだけ安心な安全な食材で毎食手作りしてくれてたし、たくさんのおかずが並んでた家やったから。
もちろん3時のおやつも食後のデザートも出てきたし、小学校ぐらいまで3時のおやつは大概母の手作りお菓子でした。
美味しいものを知るために外食もよく連れて行ってもらったし、そういうのを考えると、食費ってかなりかかってるよな、と思ってまぁまぁな金額を設定して試算してみる。
電卓が叩きだした金額を見て、その金額にまた震えが。。。
再び頭が混乱をきたす。


もう無理。
居住費と食費で桁がヤバすぎる。
宝くじ当たらないと払えないレベル。
え、住んで食べるだけで、私はそんな金額を両親からかけてもらっていたのか?

計算しようとしても、ショックで頭が拒否して何も考えられないの。
試算例を見ても次に何を計算すればいいのか全然出てこないし、考えようとすると途端に吐き気が襲ってきてトイレに駆け込む始末。

こ、これは、どう考えてもこれ以上は精神的に無理だ。
これ以上追い詰めたら確実に精神が崩壊して発狂する。
それくらい追い詰められた状態でした。


なので、今日は計算するのはやめることにした。
明日の朝ご飯を断って、その時間を計算に充てればなんとか9時の面接に間に合うのではないか。
研修所には私一人しかいないらしいし、私一人のために朝ご飯を作っていただくのは申し訳ないし、メモに「計算したいので朝ご飯は不要です」と書いて、外に出て玄関の扉にメモを挟んでおく。
ポットの上だと麦茶の交換に来る6時半過ぎにしか気づかないから、それだと既に御飯を作り終わってるかなぁと思って。
キッチンもある本館の玄関にメモを挟んでおけば、朝ご飯を作りに玄関を開けようとしたときに気づいてくれるし、少しでも奥さんが楽してもらえるかなと思ってね。

メモを入れたことで安心し、寝ることにする。
けど、案の定頭が混乱してギンギンで寝付けず、抗不安剤睡眠導入剤を飲んで無理くり寝る。

 

次回「研修終了。一週間を終えて得たものとは」
お楽しみに☆