ジャニオタが勉強してみた

生粋のジャニヲタが、人生のお勉強をするブログ

集中内観5日目

12/22(金)5日目
AM6時
起床。
なんとなく日に日に布団の上げ下ろしが楽になっている気がする。
人間の順応性を感じながら身支度と掃除をして、洗濯物の発送準備をする。


AM7時10分
朝食。
とろろ・卵と小松菜の炒め物・小松菜の味噌汁・きゅうりの漬物
例のみかんが入っていた段ボールをいただいたので、それに洗濯物やら不要なものを詰めて、奥さんに送ってもらうようお願いする。
父親には研修行く前に、研修所の住所と電話番号を書いた紙の下に『着払いで荷物が届くから届いたら中身を開けて洗濯物をしといてください』って書いておいたのよね。
やけど一応、段ボールの中にも『体調も崩さず修行をしています。洗濯物をよろしくお願いします。お手を煩わせてしまいごめんなさい』と手紙を入れておいた。
親子なのに気まずい関係w

 

テープは昨日に引き続き、柳田さんのお話。
これがまた、グッと胸に響く内容なんだわ。

「相手から愛情を与えてもらっていたり、認めてもらえていることを知るために迷惑をかけたことについて調べている。人は『ダメだ!サイアクだ!』と思ったときに、周りから認められていることや支えてもらっていることを思い出すと安心感が生まれる。なので迷惑をかけたことについて調べ行くと安心感が生まれて心の芯がしっかりしてくる」

 

「人間の能力は人によって大差ない。なぜ違いが出てくるのかは、集中できるかどうか。では、集中力はどうすれば身につくかというと、根本的なものの考え方によって身につく。いつでも”今この一瞬に生きる”ことを意識する。今やること、今ここにすべてを捧げることを意識する。地球上には50億人いるけど、今目の前にいるのは8人。8/50億と考えるとすごい縁。来年のことや将来のことを心配しても一か月先のこともわからないし、わからないことを考えるからこそ恐怖を覚える。この一瞬に”全知全能全生命力”をかけて生きる。そうすれば集中するもしないもない。それが本当の生き方」

 

「3.4日後には、私はもう貴方たちには二度と会えない。私は一生のお別れをする人に対して今お話をしている。それはつまり私は皆さんの中でこのまま死ぬ、けどこの言葉は皆さんの心の中で永遠に生きる。皆さんがこの後どうするか私にはわからないし、わからないことに対して私は無駄な心配はしない。だからこそ、今、この一瞬を大切にして全知全能全生命力を捧げてお話をする」

 

「こんな生き方をしていたら疲れないかと心配されるが、疲れはエネルギーの分散からくる。過去にばかりとらわれてエネルギーを使ったら、そっちにエネルギーを使ってしまって、今がエネルギー不足で疲れて動けなくなる。今がないと未来はない」

 

「人間はその一瞬にすべてをかけて生きている。問題はそれを認識しているかどうか。『あのとき一生懸命やらなかったから』ではない。あの時は一生懸命やったから、それが今の自分の姿。その時は最善を尽くしていた。今を全力で生きていれば過去に無駄なことはないということになり、すべて今に生きてくる。自分としてはすべてをかけて必死に生きた結果が今の姿」

 

「<周りが見たら憐れむような環境でも、どんな環境でも安心して生活できるようになるのが内観>」

 

御飯食べながらめっちゃ必死にメモった!(笑)
テープの内容は、リクエストすれば欲しいものはダビってくれるらしいので、もちろんこのお話は帰りにダビらせてもらうようお願いする。

それにしても、全知全能全生命力で今を生きるかぁ…
私は過去を悔やんだり、未来を心配したりして、今を必死に生きてないんじゃないか。
もちろん今、できる範囲で一生懸命生きてるけど、もっともっとできることがあるんじゃないか。
とりあえず今、全力で内観に取り組むのが、私が今を生きるのに大事なことなんだ、と思ってテープを聞き終わる。


AM8時50分
面接。父に対して26歳~28歳。
「母に散々偉そうな口を聞いていたくせに、母が病気になった途端、甲斐甲斐しく看病して『調子いいやつ!』って思って嫌ってたけど、父は献身的に看病していたのにその父の母への想いに気づけず迷惑をかけた」って報告する。

 

面接が終わった途端「ちょっといいですか?」とまた声をかけられて、『えっ?なになに?あの呼び出しのあとは真面目に内観してたよ?なんで呼ばれるの??私、何か間違ったことしてる?』とビビりながら事務所についていく。
渡り廊下に猫がいたので、今度は猫も一緒に事務所の中に入る。外は寒いからね。
ビクビクしながらソファに座ると、以下のことを言われました。

「父に対する不満に目が行ってませんか?父の行為に意味を見出して、納得して折り合いを見つけ出すのではありません。天秤のように『いい』OR『わるい』でバランスをとって、こんな悪い面もあったけど、こんないい面もあったと思うと、明らかに悪いことが多くなる場合もある。このままでは父の対することに目が行ってしまって自分の未熟さについて調べられていないので、一旦内観から離れて父に対する嫌なことを原稿用紙に書き出してください」

…やられた。
私は『父がなぜそんな行動をしたのか』ばっかりに目が行って、自分の行いに対して目を向けれてなかった!
きっと言葉の端々から『オヤジが許せない!』って気持ちが溢れだしてたんやと思う。
そのことを指摘された気がして身が竦んだ。

 

でもね、母が亡くなってからはなんとか父親とも折り合いをつけてやってるから、29歳以降はきちんと内観できるはずやし、書き出す時間を取られることで内観する時間が減るんじゃないかと思ってそのことを伝えてみてんけど、
「徹底的にすべて書き出して吐き出すことで、父のことから離れて自分が迷惑をかけたことについて考えられるし、これからの内観もスムーズにいくと思いますよ」と言われ、本当に紙に書き出して何かが変わるのか、遅れをとってしまうんじゃないか、と不安になりながらも、この時点で所長の言うことには信頼を置いているし向こうはプロで何百何千人と見てきてるはずやから、素直に従い原稿用紙を貰って部屋に戻る。

 

所長からはタイムリミットは今日中と言われたけど、今日丸々使ってしまうと残りは日曜昼間まで1日半しか時間がない。
だから提出して話す時間も含めてお昼前の11時半をタイムリミットに自分で設定して、めっちゃ集中して親父の嫌いなところを徹底的に書き出していく。
書いている間はやっぱり『でも、あんなこともしてくれたし…』みたいな感情が浮かんでくるんよね。
でもそういう感情が浮かんでくるたび心を鬼にして一切排除して「あのクソオヤジ、ピーするからな!!」ぐらいの勢いでガンガン書いていった。
集中力の話を聞いた後やったから、びっくりするくらいの集中力で、過去から今まで自分の中でわだかまってる部分を吐き出していったよ。
で、出てきた項目は50個を越えました(笑)


AM11時30分
原稿用紙を事務所へ持っていく途中奥さんに会って、頼んでおいた荷物を出してきてくれたとのことで伝票を貰う。


そして事務所に行って所長に原稿用紙を渡すと、順番にふむふむと読み始める所長。
「ここに書いた内容は貴方から見たお父さんの姿ですね。これを私がお父さんに見せたらきっと『こんなんじゃない!』って言って喧嘩になるでしょうね」って言われた瞬間、”ガゴッ”って頭を殴られた気がした。

 

では自分はどうなのか?
自分は周りから見た時にどんな風に見えているのか?
完璧になんでもこなそうとしていたけど、態度偉そうやし、攻撃的やし、めちゃくちゃ鬼畜なクソ野郎なんじゃないのか?
自分が思ってる自分の姿と全然違う形で周りから見られているんじゃないのか?!

そんなことがグルグル頭を回って、めっちゃ怖くなって、急に人と会うのが不安になって不安になって堪らない気持ちがどんどん膨らんでいったの。

 

「至らない点、短所があるのが人間であり、それが個性です。短所をすべてよい方向にしてなくしてしまうと、それは人間ではなくなります。優秀で完璧な父親だったら、貴方は自分がいたたまれなくなって耐えられなくなりますよ。父や母の至らない点を見つけるのは父や母を越える子供の成長の一歩です。性格の欠点はすぐに『ここを治してくれたらいいのに』と思ってしまいますが、手や足がない欠損の人に同じことが言えますか?乙武さんに『足があれば走れるのに』って言えますか?それとおんなじことなんですよ。その完璧ではない父親が貴方にしてくれたこと、その父の至らない点に貴方がして返したこと。至らない父に迷惑をかけたことは何かを調べて行ってください」
と言われる。
ぐうの音も出ないほどの言葉に、とぼとぼと部屋に帰る。


PM12時
昼食。
にんじんやあげや春菊が入ったうどん・みかん

御飯を食べながら、今までの自分は完璧なものにばかり目を向けて「完璧なそれが欲しい!」「完璧にして欲しい!」と願ってばっかりやった。
でもそれは、欠けたものをもっている弱い立場の人に対して恨んだり憎んだりしていることではないか。
ありのままそれをそのまま受け入れられるようになりたいし、些細な愛情に気づいて感謝を感じられるようになりたい。
それが自己の成長につながるし、そういう生き方をしないと、亡くなった母に申し訳ない。
それにはまず相手ではなく、自分の考え方や受け取り方を変える必要がある。
っていうのを、さっき事務所で聞いた話を思い出して、テープを聞きながら考えていました。


そして、内観を再び始めようとするねんけど、どうも社会人になってから何歳の出来事なのか頭の中でわからなくなってごちゃごちゃしてしまうの。
なので、いったん年表を書いてみる。
西暦、和暦、年齢、勤務地、そしてエイトのツアータイトル(笑)
あのツアーの時はあれがあって、って考えるとどんどん思い出が出てくるしな。
ジャニヲタ的生活が年表にいろどりを与えてくれて、思い出しやすくなってめっちゃありがたいよぉー。
ジャニヲタさんで集中内観受ける人は、真っ先にツアータイトルの年表書いてください!これ、本当に役立つから!
ニッチ中のニッチなアドバイスだけどねw


PM2時20分
面接。父に対して29歳。
迷惑をかけたことに対して報告した内容は「母が亡くなった後、父が料理を作ってくれたのに対し、仕事の付き合いで食べれなくて怒られた時『お父さんも仕事が遅くて、ママが作った御飯を食べへんことしょっちゅうやったやんか!一緒のことしてるだけやし。自分のことは棚に上げて人のこと非難せんといて。そもそも親父の御飯は衛生観念が低いから食べたくない!』と言って大喧嘩になったことがありました。私が仕事で遅くなるからと、気遣って慣れない料理を代わりにしてくれた父になんてひどい言葉を言って傷つけたのか今になって気づきました」ってめっちゃ泣きながら謝りました。

 

内観する前は、なぜ父があんなに怒ったのか理解できなかったし『自分が人にしたことを自分がされたら怒るなんてジコチュー過ぎるやろ!サイテー人間め!』ぐらいのことを思ってたんやけど、父の嫌いな部分を午前中に書き出したことで、父の至らない点に視点をフォーカスするのではなく、そんな父がしてくれたことを考えて、そんな弱い父に攻撃的な言葉を吐いて大喧嘩になった自分の至らなさに気づきました。

紙に書き出してどうなるのか半信半疑やったけど、実際やってみて頭がすっきりしてきちんと自分の行いについて考えられるようになったしめっちゃよかったわ。
午前中に原稿用紙を提出した際に、所長から「料理研究家の母親が可愛いデコ弁を子供のために作って、子供から非常に喜んでもらえるのと、料理下手な母親が必死にデコ弁を作って子供から文句を言われるのと、親の愛情はどちらが深いでしょうか。料理下手な親の気持ちを考えると、そのお母さんも必死に子供のために作ってるんですよね」という話をしてもらっのがヒントになりました。
所長、ナイスタイミングでグッドアドバイスでしたわ。さすが何千人も見てきてるだけあってプロですな。
いい補講を受けさせてもらいました(笑)


PM4時
面接。父に対して30歳~33歳。

 

PM6時15分
面接。父に対して34歳~今まで。
4時のも6時15分の面接もどんどん思い出が出てきて、その時の自分の未熟っぷりをガンガン痛感させられて、最終的には
「両親から貰った沢山の愛情に報いるためにも、もっと人の痛みや気持ちに寄り添える思いやりのある人間になることが、親孝行になると思う」
みたいな結論を報告しました。

 

両親が終わったけど私は兄弟姉妹がいないので、次は誰に対しての内観をすればいいか尋ねたところ「うそとぬすみについて調べてください」と言われる。
中日に人に対して攻撃的な自分が嫌だという話をしたときに、それだったら「うそとぬすみのテーマが最適ですね」と言われていたので、ついにこの時がきたか、と思う。


PM6時20分
夕食。小松菜のお浸し・サンマの焼き魚・里芋等の汁物
テープは柳田さんの人生読本(NHKラジオ)


PM7時半
お風呂。


PM8時40分
面接。うそとぬすみ0歳~6歳。
お風呂に入ってたし、正直20分くらいしか考えられてなかったので大したものは出てこず。
しかもいつも最後の面接は9時前に来るのに若干来るのが早いしあたふたする。
テーマが変わったので、やり方がわからず、両親に対する内観と違って、これでいいのかなぁ、みたいなあいまいな報告となる。

報告したぬすみについては「幼児教育へ行く途中で、大阪市役所の花壇にあるつつじの蜜を吸った。しかし子供への教育の一環であり反省はしていない(キリッ)」みたいな感じ(笑)
報告しながら『子供やねんからうそもつくしぬすみもするで。しゃぁないやん』という気持ちが出てきて全然反省の気持ちも湧かない。
まぁ、やり方が間違ってたらさっきの父親に対するときのように正してくれると思うし、とりあえずこのままやってみるか、と気持ちになる。


PM8時50分
なぜかこの時間にいきなりテープが流れ始める。
テープが流れるのは御飯の時間だけやのに、なんでなんで?と若干混乱しながらもテープに耳を傾ける。
テープの内容は「内観は人にしていただいたことを考えるものではなく、人にどれだけ酷いことをしたかを考えること」っていう内容でした。
不自然なこの時間にこのテープが流れるってことは、確実に何かしらの意図をもって敢えて流しているはずや。
参加者は男性と私の2人しかおらんし、私がちょうど今からうそとぬすみについて調べていくことになってるのを知ったうえでこのテープを流しているのではないか。
となると、このテープが意図する意味を私は汲み取って、残り1日半の内観に絶対につなげて結果を出さないといけない。

さっき、面接時間早かったのも、このテープを流す布石やったとは。
「この挑戦状、受けて立ってやろうやん!」って思った瞬間、自分の好戦的な態度にハッと気づいて「こんなにもしていただいたのですから自分ができる限り必死に考えさせていただきます(しゅん)」と慌てて考え方を改めました(笑)


PM9時
就寝。
布団の中で「うそとぬすみ」について考える。
が、どんなふうな回答が最適なのか、考えるきっかけとして模範解答が欲しいのに、私の手元にはスマホがないんだよ!!
わからないことがあるのにネットで答えを検索できないんだよ!
その時に、スマホを触れないってことは情報を遮断するだけでなく、わからないときに調べる手段さえ絶たれたことに気づく。
・・・絶望感しかないorz

 

が、こうなると自分で考えて答えを出すしかない。
「なぜそのテーマなのか」ということを考えるのは内観的には的外れな思考で考えても意味がないので、では「うそとぬすみについてどういう切り口で探していけばいいのか」について考えることにする。


うそをつくということは、自分を偽り自分を正当化すること。
その行為により、相手を傷つける。
例えば、私はAちゃんに叩かれたのに、Aちゃんは「叩いてない」とウソを言って、叩かれた私は傷ついた。

では、人はなぜうそをつくのか。
外的要因として叱られるのが怖くてうそをつく
内的要因として自分を保持するためにうそをつく、のではないか。
(ここまでは考え始めてから30分くらいでたどり着いた)

 

しかしもう一つの「ぬすみ」とはなんだ?
大人になって善悪の判断がついてからは、人のお金や物を盗むなんてしたことない。
奢ってもらうことか?いやいや、それはしていただいたことで盗みではない。
とりあえず最近の行為で考えてみる。
…父の酒を勝手に少し飲んだ。
申し訳ないことしたな、親の愛で許されてるんだな、でも家族やしそんなこともあるしさ、大して申し訳ない気持ちにならない。

では会社において盗んだことはないか。
あ、昔、飲み会で人数分しかない胡麻団子をこっそり2つ食べてもうたことあったな、あれは食べられへんかった人に申し訳ないことをした。食べられへんかった人ごめんなさい!(T人T)

でも、もっと深く「なんてひどい盗みを働いてしまったんだろう!!私の酷い行為で大変ご迷惑をおかけしましたぁぁぁぁ!!」みたいな反省はあんまり出てこない。

 

この前のテープで流れていた、死刑囚やヤクザの親分なら酷いぬすみもいっぱいしたやろうけどさぁ、一般人の私とかそんな酷いぬすみをしていないにもかかわらず、調べるテーマに含まれてるってことは、きっと一般人でも何かぬすんでめっちゃ申し訳ないことをしているはずや。

 

ぬすみって何や?ぬすみって…(グルグル)

そういえば脳について勉強したときに『寝てる間も脳は考えてくれてる』って習ったから、脳に「ぬすみってなにか調べておいてください」ってお願いしといて今日はもう寝るか。

 

ぬすみってなんやねん、ぬすみって…(すやぁzzz)

 


次回「極限状態。用意周到に張り巡らされた罠?!」
お楽しみに☆


※明日から仕事&土曜日試験なので次回の更新は早くて土曜日の晩になります。ご了承ください。