ジャニオタが勉強してみた

生粋のジャニヲタが、人生のお勉強をするブログ

集中内観4日目

 

12/21(木)4日目
AM2時
トイレに起きる。
また具合が悪くなって眠れなくなったらどうしよう、と不安に思うも、布団に戻ってきた30秒後には即寝(笑)


AM6時
起床。
昨日同様、昨夜にヒーターをアラーム設定しておいたので、幾分か寒さはまぎれてるっぽい。けどそれでも10度なので寒いことは寒い。
布団の上げ下ろしがめんどくさ過ぎて『これ、敷きっぱなしで隣の部屋にずるずる引っ張ってもバレないんじゃない?てか、そのほうが朝片づける手間も夜敷く手間もなくない?』と悪いことを思うも、見つかったらやばいし、この布団の上げ下ろしも修行の一つだと言い聞かせてなんとか片づける。
でも昨日のように気持ち悪かったり頭が痛かったりとかはない。
部屋にコロコロをかけて屏風をセットする。


AM7時
朝食。
小松菜とカニカマと揚げの煮たの、白菜とわかめの味噌汁、生卵。
味噌汁を飲んでわかめの味を感じる。普段わかめの味噌汁を飲んでもそんなこと思ったことないのに、健康に良い食事が続いて味覚が研ぎ澄まされてきたのかもしれない。
テープは死刑囚と前科10犯のヤクザの親分が更生する話。
死刑囚は悪い癖=悪癖を断ち切り、仏の教えに開眼し、死の恐怖もなく被害者の方に詫びる姿が語られていた。
親分の話は、人は誰でも道を誤ることがあり、改心しようとしても周りの人からの偏見がある。そんな中周りの人から助けられ支えてもらい生きなおす姿が語られていた。
私も犯罪で捕まったことはないけど、人間としては最低で両親や周りの人に迷惑ばっかりかけてるのに、許されて支えられながら生きてることに感謝する。
外を眺めると、なんとなく視力がよくなった気がする。デジタル画面をずっと見てないからかも。


PM8時55分
面接。父に対して中1~中3。
父との具体的な思い出はほとんどないけど、母との出来事を通して父がしてくれたことを色々と思い出す。

庶民のくせに私立に行ったから学費やら交際費やらで金銭的に負担をかけてしまったにもかかわらず「クラスの○○ちゃんはヴィトン持ってる。私もシャネルが欲しい」とか言い出すし、学校帰りは友達とゲーセンやカラオケに寄って遊んでばっかりやし、家に帰っても勉強もせずテレビばっかり見てしょっちゅう赤点取ったりしてて母に怒られて喧嘩したことを思い出して、父が一生懸命働いたお金で通わせてくれたのに最低な子供だな、と反省する。


PM10時50分
散歩。
具合が悪くなってからは、面接や御飯のたび、頻繁に外に出かけて外の空気を吸うようにしてたのね。
1分ほど歩いた先にある広場みたいなところに行って、空を見上げると真っ青な空が広がっていて、ここで星を見たらプラネタリウム並みに綺麗だろうなぁ、なんて思う。
戻ってくると小柄で灰色の毛の猫を発見!
にゃんこちゃーーーん!!
近づいても逃げないし、天気がいいので一緒に日向ぼっこしていると、人懐っこいのか近づいてきて体をこすりつけてくるの。
甘えたさんでスリスリしてきて可愛くてめっちゃ癒される。15分くらい遊んで部屋に戻る。


PM12時
面接。父に対して高1~高3。
面接前は比較的落ち着いた精神状態で話していたのに、話しているうちにどんどん気持ちが溢れてきて、滝のように言葉が出てきた。
頭で理解して考えて話そうとするんじゃなくて、本心から反省してるから自然と言葉が出てくるんだな、って感じた。


PM12時10分
昼食。
焼きそば・ゴールデンキウイとヨーグルト。
毎日和食の定食だったので、焼きそばのジャンキー感がたまらない!
ソースサイコー!!麺類サイコー!!
焼きそばがおいしすぎてガツガツ食べてたから正直テープはあまり聞いてなかった(笑)


PM2時半
面接。父に対して大1~大4。
大学に入っても父親とは全然話さないし、なのに就活氷河期やったからそんなときだけ「お父さん電○のコネないん?○○は某キー局会長の孫やから○通に一番強いコネで入ってんて。私もコネで楽してみんなが憧れる会社に入りたい」って言ったこととか思い出した。

後から母づてで「今、コネで入ったら仕事が辛くて辞めたくなった時に、あいつは親の体裁を考えて、コネで入ったことが絶対に足枷になる。やから実力で入らせるべきや」って父が言っていたのを聞いたことを思い出す。
そして自力で内定を取った後は、その会社のことをめっちゃ調べてくれていた。
面接で話した内容は「私は父が怒った時によく言う 『親の金で』という言葉に反発してました。そして働いて自分の金で稼いで偉くなって見返してやると思っていましたが、結局親に頼ろうとしていた自分が未熟な人間で心配や迷惑をかけた」って回答したのね。
(しかし↑この発言から、私の考え方の歪みを所長が感じ取ったことが、後になってわかる)


PM2時45分
面接が終わってヒーターの前でごろごろしてたら、いきなり所長が来て「少しいいですか?」と声をかけられ事務所に連れていかれる。
『えっ?!面接さっきやったとこやん!なんでなんで?やばっ、サボってるとこ見られた』なんてめっちゃあわあわするし。
面接の時も「この時間誰に対していつの自分をお調べくださいましたでしょうか?」「次の時間は誰に対していつの自分をお調べくださいますでしょうか?」しか話さないし、私の報告に対して頷くだけやったから、いきなり事務所連れていかれて何かしでかしたんじゃないか、とひやひやしながらついていく。

 

<<ここからは会話形式でお送りします>>

『開始してちょうど半分ぐらいが過ぎていますがどうですか?』
「慣れないうちは体調が悪くなりましたが、昨夕から調子がいいです。リズムがわかってきたので、散歩とかしながら緩急をつけて内観出来るようになってきてます」
『そうですか。内観をしようと思ったきっかけはなんですか?』
「そんな大きな理由があるわけではなくて、どうせ人間、死ぬんだからやったことがないことをしてみたかったのと、少し父とわだかまりが過去にあったりして…あとは人を許したりできなくて、人に対して攻撃的なのがイヤで、もっと思いやりのある人間になりたいです」
『”ゆるす”というのは、相手より自分が偉い立場に立ってるということですよ。許せる範囲を広げようとしても、許せる範囲というものは決まっているので、ある一言で”その一言は許せない!”と思うことが出てきます。人を許すことに重点を置くよりも許しを請うのがいい』

??許しを請うとは??

その瞬間、私の頭では理解できない単語がぶっこまれた(笑)
”許しを請う”という言葉の意味が全然理解できず、頭の中は大混乱なので正直に質問する。

 

「誰が誰に許しを請うんですか?」←馬鹿過ぎるw
『自分の未熟さ、罪の部分に気づくことで、周りから許してもらえているから今を生きてられる、という意味です。許すのは神の仕事で、相手を攻撃しても反撃されるし、そこで勝っても周りから見たら大差ありません』

そこまで言ってもらえて、ようやく言葉の意味を理解し始める。
そして今まで「周りに迷惑をかけたこと」についてガンガン調べて行ってたのは、そこに繋がるのか、と内観の本質部分がうっすらと見えてくる。

『人が生きているということだけで、誰かに迷惑をかけて命を奪っているんです。生きるために食事するということはそれを作ってくれた人に迷惑をかけているということ。豚や牛、それを生かすための肥料になる植物、それらの命を奪って我々は生きているんです。つまり私たちが生きているということは、それだけで周りに迷惑をかけているんですよ』

私が生きているだけで、周りに迷惑をかけている。
周りの命を奪っている。
食べることで命を奪っている自覚はあったけど、生きているだけで奪っている、というところまでは頭が回ってなかったことに気づく。

 

『相手から貰う側は欲深いので、もっともっととどんどん欲しくなって、今の現状じゃ満足できなくなります。千円のお小遣いの子が2千円貰ったら千円じゃ満足できなくなるのと一緒です。だから与える側に立つべきです』
「でもでも、友達に何かを与えた時に”そんだけしかくれへんの?”って言われたらめっちゃイラっとしません?」
『ならないですよ。自分ができる限りのことをしているので不満は出ません。与えられる側は”もっと欲しい”と思って苦しくなるかもしれませんが」

考え方が俗物的じゃなくてもっと上の次元で考えてるんや、って自分の未熟さゆえの質問が恥ずかしくなった。

『先ほど”攻撃的になる”とおっしゃってましたが、勝ち負けにこだわらず、負けてあげるのがいいです。それを”花を持たせる”という。きれいな花はみんなが欲しがる。花は太い木のその先のそのもっと先の細い枝についている。それを折って渡しても、また花が咲くし、それだけのこと。花を貰った人は花をあげた人に感謝する。花ぐらいいくらでも人にあげて、周りの人に花を持たせてあげたらいい』

 

その言葉を聞いたとき、ずっと勝ち負けや善悪にこだわって生きてきた自分が、どうしてもできない”負ける”っていうめっちゃ固い部分がふわっとほぐれていくのを感じた。

 

それ以外にも下記のお話をしていただきました。
『怒りは感情だから当たり前に発生します。人間として当然の感情です。でもそこでその怒りの炎を相手に投げつけるのは放火魔と一緒ですよ。相手に”謝れ”って言うのは、相手にも火がついて燃えているのに”私の火を消せ!”って言ってるのと一緒。自分の未熟さを調べていくと、怒りに気づくのが少しずつ早くなってきます。それがどんどん気づくのが早くなって”あ、自分は怒るぞ”と、怒りという感情が現れるより先に気づけるようになると、怒りの感情が出た時に”あ、やっぱり怒った(笑)”ってなって笑いが起きます』

『父親に対して、お金の話をされてましたね。この絵を見てください。蓮の花は泥水の中に根があります。みんなは蓮のきれいな花に目が行くけれど、泥の中の根が花に栄養を送っているから、花はきれいに咲けるんです。親も泥の中から子である花に栄養を送ってるんですよ。”誰のおかげで学校に行けると思ってんだ”というのは親の立場からするとそれくらい言わせてよ、と思います。もっと大きな愛情で子供に栄養を送っているのだから、ほんの少しのお金くらい言わせて欲しい。親が子供に愛情を送るのは親の見栄と言われることもあり、正直見栄もある。けど自分が偉くなって褒められるより、子供が褒められる方がうれしいんです。それが親なんですよ』

 

これらの話を聞いて、自分がなんて浅はかで短絡的で、大切なことに全然気づけていなかったことに気づいて反省でいっぱいになる。
そしてそのあと、
『先ほど”緩急をつけて内観できるようになってきた”とおっしゃっていましたね。その方がやりやすいし楽にできるかもしれないですが、今、別館に貴方一人しかいないからそれができるんですよ。普段他の参加者がいる場合は、みんな屏風の中にこもって出てきません。貴方のやり方は創始者が作った方法とはやり方が違うので、取りこぼしがあるかもしれません』

「でも40分から1時間ぐらいしか集中できないんです」
『ではそれ以上の時間集中して考えることが出来たら、思ってもみなかったことに気づくかもしれませんね。もちろん気がおかしくなりそうになったら散歩でもして気分転換してください』
という言葉で締めくくられた。

 

話してる途中で赤子の声が聞こえると思ったら、ドアの外でさっき遊んでた猫が「部屋の中に入れて」って鳴いてるねん。
所長が猫を抱きかかえながら「この子もあと数週間の命です。骨と皮だけになってしまって寒いんですね。歩くのもよたよたしてますし」って言って部屋の中に入れてあげてた。

 

私も事務所を出て部屋に戻って、さっき話されていた「人が生きているということだけで、迷惑をかけて命を奪っている」という言葉とさっきの骨と皮だけになってしまった猫の姿がリンクしてきてさ。
私は昼間散歩に出かけたとき『猫と遊んで癒されたぁ』って思ってたけど、猫はその余命短い時間を自分とのために差し出してくれた、骨と皮になって寒いのに私が事務所でお話を受けているから、事務所の中に入れず外でニャーニャー鳴いてた。
それって猫の命を奪っていることではないか。
そんなことを考えたら、私が生きているだけで周りに迷惑をかけて命を奪っている事実を改めて突き付けられて、マジガチで必死に内観せな猫に申し訳ないし、もっとたくさんの迷惑をかけてきた方に対して申し訳なさすぎるやんか!
それに、所長の話で自分は大事なことにも全然気づけないダメ人間なので、自己流でやったら取りこぼすことがある、って言ってたしせっかく来たのに中途半端で帰れるかよ。
と変に火がついてしまって、そこから一切散歩に出かけることは無くなりました。
あんだけ暇さえあれば散歩に出かけてたのに(笑)


PM6時25分
面接。父に対して22歳~25歳。
2時間ほどお話をしていたので、考える時間が30分ほどしかなかったので、あまり深い部分が出なかったことを告げて、もう一回この期間について調べさせてほしい、と申し出る。
内観するにあたり、自分でも取り組み方の意識が変わったのがわかった。


PM6時半
夕食。
豚のソテー・ゴマドレがかかったサラダ・大根とあげの味噌汁・菜っ葉のマヨネーズがけ
豚が出てきた瞬間、さっきの話を思い出して心の底から手を合わせてご飯をいただく。
テープはこの施設を作った柳田さんの「内観の振り返りと今後より深めるために」っていう内容。
最初の3日間は準備で、これから真剣に深めていく時期。
「して返したこと」とは、相手の辛さや痛みを分かち合えたことから出る行動を言うように。


オール5の成績を見せる息子と、オール2の成績を見せた後に『お母さんしんどいから仕事を手伝うよ』と言って手伝う娘。
どっちが母は嬉しいか。「して返したこと」とはそういう視点で考える。
って、言ってて、そういう視点で両親にして返したことってほとんどないな、と改めて過去の生き方に反省する。


御膳を下げていただくときに、明日の朝、荷物を送れるようにしておくので段ボールを準備しておいてほしい旨を伝えると、奥さんが「みかんの段ボールがあるからそれを持ってきますね」と言われた。なので『みかんってフェイスブックで見たやつー!!あのみかんの段ボールか!』なんて思って、心の中でちょっと微笑んでしまった。


PM7時15分
お風呂。
お風呂に入りながらもずっと社会人になってからの父との関係を考えていた。


PM8時55分
面接。父に対して22歳~25歳(リターンズ)
父から「親が偉いんや!子供のくせに偉そうにするな!」と言われて反抗した出来事を思い返しながら、父はどうしてそういう言葉を言ったのかを考える。
稼ぎの多い少ないかが問題ではない。
仮に子供が親より稼いだとしても、そこまで子供が稼げるようになるまで育ててくれたのは親だから、親のおかげなのは理解できる。
でもやっぱり父から受けたその言葉が心の中でひっかかって、頭では理解できるけど、腹の底に落ちて納得する感じが全然しない、ということを正直に伝える。


PM9時
就寝。
布団の中でもどうすれば父のその言葉が私の中で消化できるかをずっと考える。


PM10時
昼間のお話を受けて、うろうろ散歩することはやめたので、廊下に出てカーテンを開けて窓から星を見上げる。
もやもやしながら眠る。


PM11時半
一瞬寝るもすぐに起きてトイレに行く。
でもまたすぐ寝る。

 

 

次回「赤点呼出。特別授業の補講内容とは」

お楽しみに☆