ジャニオタが勉強してみた

生粋のジャニヲタが、人生のお勉強をするブログ

「GRIMM(グリステ)」の感想(ネタバレあり)

(昨今の状況を鑑み、配信の感想です)


↓ 最初にちょっとした説明 ↓

【キカクのタネとは】
演出家の「この俳優の新たな一面を引き出したい」、
俳優の「こんな役を演じてみたかった」、
また視聴者の「2人のこんな役を見てみたい」など外見や性格、
物語の舞台など様々なアイデアを元にオンライン企画会議実施。
全員で力を合わせてゼロから魅力的なキャラクターを創造していきます。

大切に育った「キカクのタネ」はやがて、グッズ、ストーリー、朗読劇、映像作品や舞台など、未来のエンターテイメントへと繋がっていきます。

最初の芽は、演出家・吉谷光太郎、俳優・高崎翔太、俳優・橋本祥平がタッグ組んで、大事な童話を守るために謎の悪魔に立ち向かうグリム兄弟(ヤーコプ・グリムヴィルヘルム・グリム)というキャラクターを作り上げ、今年8月中旬に舞台「GRIMM」と題し、六行会ホールにて計8公演を上演いたします。
※公式サイトより

 最初は緊急事態宣言下だったので、zoomを使ってリモート企画会議が行われ、それをYouTubeで生配信しながら、ファンからのコメントを拾いつつ、企画案をブラッシュアップしていきました。そして放送の最後に、必ずファンに向けた宿題も課され、3人とファンと一緒に作り上げていった作品です。 YouTubeでコメントされる方々は高崎さんと橋本さんのファンの方々なので、3人がコメントを拾って、リアルタイムで作品を作っていく過程を見れたのもワクワクしました。
 また、吉谷さんが台本を作ってきて、その場で二人に読んでもらい「こっちの配役の方がいいな」とか「そういうんじゃなくてさ」とか公開ダメ出ししていく姿や、稽古場での内容以上のものを配信で演じることが出来て急遽「それでいこう!」みたいな風に決まっていくのとかをリアルタイムで見れました。
めちゃくちゃ生々しい現場を感じられる貴重な番組。キカクのタネめっちゃいい企画!!
https://www.youtube.com/watch?v=GdhLd7D0H18

【俳優さんについて】
 橋本さんは封神演義で生のお芝居を見た事があったけど、高崎さんは配信でしか見たことがありませんでした。なので、正直お二人のお人柄等についてはほぼ知らない状態。

 けれど「キカクのタネ」全7回を見終わって感じたのが
『あ、これ、吉谷さんは高崎さんと橋本さんの二人芝居を作ろうとした時点で、脳内でなんとなく二人に求める姿が見えてたんじゃないか?』

 キカクのタネを見て高崎さんに受けた印象は『流れや空気を読めて、頭の回転が速い子』です。
 発言内容が「今の自分の年齢的にこういう役柄のオファーが多いから、こういう役をやりたい」って具体的に提示したり、意見を求められた時に「物理的なのか心理的なのか」とMECEな意見を出して来たり、「マスクチャームはどうか?」って流行りのグッズ案を出して来たり、配信内で裏話的に「悩んだ祥平が『これはキカクのタネじゃない、悩みの種だ』って言ってた(笑)」って言ってヲタクを喜ばせつつ、お兄ちゃん的立場で橋本さんをケアしてくれてたり、頭の中が常に整理されてて、頭の回転もいいし、その場で求められる立ち位置に自分を置き、流行りもおさえてる方なんだなぁって印象を受けました。

 吉谷さんの過去ツイートを遡ったら「高崎翔太は、現場での影響力が大きく雰囲気作りに助けられている。リーダーにもなりえるし、サポートにもムードメーカーにもなりえる。表でも裏でも様々な役割を担ってくれる(要約)」って言っていた意味がめちゃくちゃわかった!
 だから今回、高崎さんが兄+その他キャラクターを全て演じたことで、様々な演技を見ることが出来たし、橋本さんが裏で苦しんでいた時に、お兄ちゃんと言う立場でサポートしてくれたんだろうな、って感じました。アドリブの入れ方が上手いのも場の空気を読めるからだし、噛んでしまったことすらもとっさに笑いに変えるアドリブ力が凄い人。
 千秋楽の挨拶を見て、めちゃくちゃ感動した。そしていい事言っちゃって、照れるのめちゃかわいい。高崎翔太さん、めちゃくちゃいい役者さんですね。ファンが多いのわかる。
 配信はまだ間に合います!!千秋楽だけでもいいので配信ぜひ買ってください!!(笑)

 橋本さんについては、今回、企画会議でもっと内面を知ることが出来ました。
 めちゃくちゃ真面目な人。
 徹底的に役に向き合い、ダメ出しされて自分が考えてきたことを壊されて、それを自分の中で変えていく過程に取り組むときに、生真面目過ぎる故に苦しんでしまうタイプなんだろうなぁと感じた。
 こんな人柄の役者さんが、私が人生の指針にしてるキャラクター「太公望」を演じてくれたことに感謝しかない(封ミュの話)

 吉谷さんの過去ツイートで「橋本祥平は、アクセルを踏ませたくなる。感情の起伏における加速度を楽しみたいから静の芝居をさせる。稽古時もずっと勉強している姿勢」って評価されてて、千秋楽後の橋本さんの動画コメントでも「受験勉強並みに徹夜とかめちゃめちゃして、御飯と寝る時間以外はずっと台本を読んでた」って言ってました。
 キカクのタネで「上手下手がわからないぐらい追い詰められてた。自分のせいで翔太君や吉谷さんに迷惑をかけちゃいけないと思ってた。永遠の闇」っておっしゃってて、だからこそ二人から「祥平は、自分で自分を傷つけるときに輝く」って言われるんだろうなぁと思った。
 私は橋本さんが舞台上で、徹底的に自分で自分を追い込んで追い込んで、極限状態になったときに見せる演技、心臓が抉られるぐらいの感覚になるのでたまんないほど大好きです。


↓ ここから舞台本編 ↓

【あらすじ】
 兄・ヤーコプ・グリム(演:高崎翔太)と弟・ヴィルヘルム・グリム(演:橋本祥平)は、ドイツ各地を巡って、古くから伝承してきたメルヒェン(昔話)を収集し、残酷な部分を切り落として『グリム童話集』を完成させた。やがて『グリム童話集』は優しい世界観と奇妙な展開で多くの読者を魅了し、世界中で愛される物語となった。
 しかし平穏な生活を送っていたグリム兄弟の夢枕に、正体不明の悪魔が現れる。悪魔の目的は、優しく編纂された物語を残酷な話に戻すこと。そんな悪魔の計画を阻止すべく、グリム兄弟は改ざんされた童話の世界に潜り込む。
 そこには彼らの想像を絶する「残酷な世界」が待ち構えていたーー。
※公式サイトより


【舞台「GRIMM」の感想】
 端的に言うと『死ぬほど難解な作品!けど、今の困難な時期だからこそ見れる演出』
 二人芝居だから、頭の中で『今の演技は「現在or過去」「兄の悪夢or弟の悪夢」「夢の中or現実」「兄視点or弟視点」「本当の兄or悪魔の兄」「本当の弟or悪魔の弟」「ヤーコプとヴィルヘルムorキャラクター」?』などなど、常に考えながら観劇しないとついていけないし、頭の中がめちゃくちゃ混乱した。
 ここまでレベルの高い内容を、短期間で台本作って、練習して、グッズも作って、作品として形にした3人とスタッフさんが凄すぎる。
 3人のコメントを見たら、えげつないほど相当きつかったことが窺い知れました。
 だからこそ、その想いに報いるためにも、私はこの作品を可能な限り必死に理解して、感想を形に残したいと強く思った。


【コロナと舞台】
 吉谷さんが「困難な時こそ生み出されるものがある」とおっしゃっていました。
 先日、吉谷さん脚本演出の舞台「KING OF DANCE」をおこなっていたときも「公演をおこなうことが、お客様の感動をうむのではなく、危険にさらす行為だと問われるような状況。そんな逆境の中で勝っていこう」っておっしゃってた。
 「GRIMM」はコロナ禍の状況で3人が困難な状況に挑戦し、そして新しい演劇の可能性を提示した作品だと思う。
 zoomで始まった企画会議。稽古では常にフェイスシールド+マスクを着用し、スタッフさんも観劇者も含めて徹底的な感染防止策をとっていた。
 でも舞台上の二人はフェイスシールドを外し演技をしていた。
 そして演出は二人が絶対に感染しないような演出方法がとられ、常に二人は距離をとり、出来るだけ向かい合わず、片方が話すときは片方は口を閉じる。
 しかも、向かい合って言い争いをしないといけないときは、アクリル板を挟んで言い合うんだけど、そのアクリル板すらも作品の中で、時に「鉄の扉」になったり「金の洋服」になったり小道具と化してた。
 きっとフェイスシールドを付ける前提で演出を考えた方がやれることはたくさんあったと思うし、伝わりやすい演出が出来たと思う。それでも、フェイスシールドを外して二人が感染しないよう、不自然にならない演出にするにはどんな方法があるのか模索した結果、新しい演出方法がうまれたし、吉谷さんの「困難な時こそ生み出されるものがある」って言葉がまさしくその通りだとみてて思った。
 舞台や劇場ってクラスターが発生して悪のイメージが払拭できない中で、役者さんたちも感染の危険に怯えながら、それでも演劇の灯を途絶えさせないためにはどうすればいいのかを考えさせられた舞台でした。
 ってか、やっぱ吉谷さんすごいな。天才、マジ神!!


【グリム兄弟の史実】
 今回グリム兄弟&グリム童話がテーマと言うことで、該当のグリム童話を読み、グリム兄弟について調べてみました。
 舞台に影響がある部分のみリスト化
・伝承された話をそのまま形にしようとした兄のヤーコプと、子供たち向けに編集した弟のヴィルヘルム。
・初版は伝承された内容そのままで作成されたが評価されず、柔らかな風景描写や心理描写が増やされ、残酷な描写や性的な部分は削除されて出された作品がヒットとなる。その後、第7版まで編集された。
・元々は裕福な家庭に生まれたが、父親はヤーコプが11歳(ヴィル10歳)の時に亡くなり苦しい生活となる。母親はヤーコプが23歳(ヴィル22歳)の時に亡くなる。
・長兄がいたが生まれて3ヵ月で亡くなったので、ヤーコプが実質の長兄。
・ヤーコプは生涯独身、ヴィルヘルムは39歳の時に幼馴染と結婚し、独身のヤーコプはヴィル夫妻と共に過ごす。
・理論的で政治的な活動もするヤーコプと、体が弱く社交的な性格のヴィルヘルム。
・真逆の性格だが一時期離れていた時は、ラブレターのような手紙を送るほど仲がよかった。


【様々な伏線や気づき】
・最初と最後にある兄弟の会話
 吉谷さんって大事なセリフを最初に1回言わせて、その後もう1回言わせることで『そういうことだったのか』って理解が深まったり、『あれ?そういう意味なの?』って別の意味に受け取れる手法をよく取るのね。今回もその手法がとられてた。
 最初のシーンでは黒い本を持っているので悪夢の中にいる設定。
 最後のシーンでは手紙を持っているので現実世界を表現している。
 最後のシーンの直前に二人が「昔、俺たちが離れ離れになった時、手紙を出し合ったことがあったろう」「ほぼラブレターみたいなやつね」ってやりとりがあるので、最初と最後の違いが分かりやすかった。しかもその手紙を出し合った経験が、悪魔を退治するきっかけになるっていうのが粋な演出ですよ。

・カーテンと照明の色と時計の音
 カーテンを開け閉めするタイミングで、照明が明るくなったり暗くなったりするので、朝になって悪夢から抜けたのか、夜になって悪夢の中なのかは、窓のカーテンの開け閉めでわかるようになってた。あと複数回見て気づいたんだけど、赤色の照明の時は悪魔、青色の照明の時は本物の兄弟という演出。悪魔が赤色の照明なのは、兄が「ヘンゼルとグレーテルのように悪魔を燃え盛る炎の中に突き落とす」って言ったからかな。BGMの時計の音はよく吉谷さんが使う時間軸が変わる瞬間の演出でした。

・キスしたい兄弟
 最初は弟が兄にキスしたがって、兄がめちゃくちゃ嫌がるのに、最後では兄が弟にチュウをねだって、弟が嫌がるのがめちゃくちゃ可愛かった。最初に「兄さんも結構ロマンチストだもんね」って言ってたのが最後で回収されてた。しかも弟は「キス」って表現なのに、兄は「チュウ」って言い方なのがイメージと真逆でお兄ちゃん可愛いな、おい、ってなった(笑)

・本の色と冊数
配信だとわかりにくかったけど「黒」「白」「ピンク」「赤」があった。
黒:悪魔が絡んだ残酷な話、悪夢の中
白:兄弟で新たにつくる物語
ピンク:ルイーザの恋心
赤:真実の愛

 特に好きなのが、「鉄のストーブ」で本の冊数が1冊→2冊→1冊になるところ!二人の関係が、繋がり→離れ→繋がる描写が冊数で表現されていた。あそこの兄弟の絡み、めちゃくちゃ可愛くて大好き!! そこからの展開がまさしく起承転結の「転」の部分で思いっきり落とされるから、一層「転」が暗くえげつなく感じた。

・前半~後半にかけて逆転していく兄弟の関係性
前半(いばら姫&怖がることを)は真面目な兄とバカで自由な弟
中盤(鉄のストーブ)は対等な関係になる
後半(歌う骨&リュック&いばら姫)は狡賢くて弟に対して非情な兄と真面目な弟

・ギャグの中に隠された大切なセリフ
 最初に兄悪魔が登場するシーンで、弟とのやりとりが面白すぎて面白すぎてついついそっちに注目しがちなんですが、このシーンで悪魔が「朝になったら大変なのに」って言ってるんだよね。
 兄悪魔がはけるときに、上手下手がわからなくなっちゃうのは、橋本くんが「今回の舞台稽古で追い詰められ過ぎて、どっちが上手か下手かわからなくなった」ってキカクのタネで言ったことがきっかけで増えたのかな?あくまで想像、悪魔だけに…って『期限と機嫌をかけたんだぜー(笑)』

・コネタ集
 ダブルミーニングの使用は「ブス」の不細工と針で刺す擬音語、「ゲロ」の吐瀉物とカエルの擬声語
 他にも「濃厚接触」「Go To鉄のストーブキャンペーン」の時事ネタや、「zozozotown」「緑効青汁」「心のハンサム」など2人のファンならわかるコネタを織り込んでいた。
 ここら辺の言葉遊びは見てて楽しい。
 けど、事務所を辞めてフリーになるくだりは高崎さんと橋本さんについてなのかな?調べたけどわからなかった。
 →高崎さんのファンの方から『元同じ事務所の方のことを指しているのではないか?』とコメントをいただきました。ありがとうございました(8/23追記)

・2人の演技力
 今回二人芝居を初めて見ました。二人芝居って、2人の演技力が試される作品だなと思った。
 大量のキャラクターを着替え等一切なしで、口調や表情や立ち振る舞いだけで表現しないといけない大変さ。だからこそ見てる側は『これは今、どのキャラなんだろう?』って常に頭をフル回転させながら観劇しなきゃいけない。
 キカクのタネで高崎さんがいばら姫を演じた時より、舞台では格段に自然ないばら姫になってたし、橋本さんがババアを演じて1ターンした瞬間、王子に変わるあの豹変っぷりは役者の真骨頂を見た。橋本さんって目力が凄いね。特に狂った感じの時の目力が壮絶だった。

・三重写し構造(8/23追記)
 吉谷さんがツイッターでおっしゃってた「三重写し構造」がいまいち理解しきれなくて色々と考えてみた。
 ~グリムの世界において~
 現実:グリム兄弟の手紙
 作品上の現実:グリム童話
 虚構:吉谷さん編纂の物語
  ↑ それを観客が見る

 ~現実の世界において~
 現実:役者二人
 作品上の現実:2人が演じるキャラクター
 虚構:キカクのタネ
  ↑ それを視聴者が見る
 こういうニュアンスで合ってますか?吉谷さーん!(笑)

・最初のアナウンス
これ、吉谷さんがしゃべってない?


【疑問点】
・ルイーザは本当に存在したのか?
 結構ググったんだけど、ルイーザの存在自体も、結婚相手になる予定の女性の存在すら出てこなかった。史実ではヤーコプが23歳の時に母親が亡くなっている。ルイーザが「貴方が研究に熱心なのは、昔、母親から童話を読んで貰えなかったことを引きずってるから」って言ってたけど、ヤーコプの幼少期に母親は存在しているし、父親が亡くなったのも11歳でまだ裕福な時代なので、童話も読んでくれているはず。
 ルイーザが登場する直前に、弟は兄に「また夜に(悪夢の中で会おう)」って言ってるし、カーテンも閉めてる(=夜になった描写)。だからルイーザの存在は悪魔が弟に見せた悪夢の中だけに存在していて、兄の執筆スタイルが変わったことに対して、弟の不安な気持ちが生み出した幻想の存在なのかもしれない。ルイーザは最初橋本さんが演じて、途中から高崎さんが入れ替わって演じることで、実態が掴めない存在として描かれているのかな。

 それか、いっそのこと吉谷さんが兄の心理描写を際立たせるために作り出した、オリジナルキャラかもしれない(笑)

・悪魔は本当に存在したのか?
 最初は仮面をつけた悪魔が登場して、悪魔VS兄弟という図式だったけど、途中から仮面をつけていない兄や弟の姿のままの悪魔が登場してた。
 ※だから『えっ、これって兄?それとも悪魔?』ってめちゃくちゃ混乱した。
 悪魔は存在せず、兄が言っていたように「お互いの小さな嫉妬や妬みが生んだ」概念的なものであって、それがお互いの夢の中に出てきたって受け取り方が正解なのかなと思った。


↓ ここからは作品ごとの意味 ↓


《いばら姫》
 最初と最後にこの話を持ってくることで、兄弟の性格および関係性が変化したことがわかるようになってた。キスシーンは必要か否かのやりとりで、理論的なヤーコプの性格と、メルヘンな弟の性格が、見てる側にすぐに理解できた。かつ「ペロー版ではなかったキスの描写が弟によって足された」や「王妃が人食いで残虐なシーンが削除された」等、童話が改編されていることの説明も果たしてた。
  キカクのタネの台本読みで出てたババア登場シーンも初っ端に盛り込むことで『あ、YouTubeで見たシーン!』ってテンション上がった。
 元々は、王子の母親(=王妃)が王子と王女の二人の子供を食べようとする残虐なシーンがグリム童話で描かれていたけど、弟の編集で省略されたのね。それを敢えて舞台のなかで話題にしたってことは、王子の母親を悪魔に見立てて、グリム兄弟を食べよう(=殺そう)とするという設定とリンクさせているのかもしれない。
 王妃が人食いシーンを足すのを弟が嫌がった時に、以下の会話がなされるの。
 兄「個人的な感情は捨てろ。大切な”者”を守るためだ」
 弟「いや、作品は俺たちにとって大切な”物”…」
 兄「命に代わるモノなのか?」
 ってやり取りがあるんだけど、音で聞くと同じ「もの」なのに、兄は弟のことを指してて、弟は作品のことを指してるボタンの掛け違えの脚本がさすが吉谷さん上手いなぁって思った。そしてこのセリフがあるから、兄は弟より先に悪魔と出会っていて、早く解決しないと大切な者(弟)を失う可能性をこの時点で知っていたということが後からわかる展開。
 こういう、『あの時のあの台詞ってそういうことか!』って感じさせるのが、吉谷さんの演出が好きな理由なんだよぉ。


《怖がることを覚える為に旅に出掛けた男》
 橋本さんが、いばら姫→怖がることを→鉄のストーブと、常にトップスピードでグイグイいく演技なんだけど、『怖がることを』でエセ関西弁を入れつつ、弟が比較的穏やかな性格設定だから、うまく緩急がついた気がする。本編には触れない程度に『キカクのタネ』で先に一部分を見せてくれてたから、『橋本さんが好きな高崎さんのあのキャラキター!』ってなった(笑)
 癖の強いキャラをやりたい役者さんの希望を取り入れつつ、朗読劇を入れて箸休めみたいなポジションの作品なのかな。


《鉄のストーブ》
 ここら辺から兄弟の関係と童話がリンクしていく気がする。
 鉄のストーブに閉じ込められた王子と、親に依存して泣き虫な王女が成長する話。
 鉄のストーブに閉じ込められた王子は、ルイーザのことがあっても固い考え方を曲げない兄とリンクしている。親に依存して泣き虫な王女は、兄に守られて身体が弱い弟とリンクしている。
 高圧的で呪われた王子=兄が、強くなった王女=弟の言葉で呪いから解かれて、王子と王女(兄弟)が2人で協力し合い、幸せになる未来を描いてるのかなと思った。
 王女が「私の言葉に耳を傾けて」って王子に言った言葉も、最初と最後に読まれる弟が兄に向けて書いた手紙と内容がリンクしてるし、「鉄のストーブより硬い愛で」ってセリフは「兄弟愛」を意味してるんじゃないかな。
 カエルが王子と同じことを言ったのは、カエルは王子の家族だったってことが暗に示されてた。これは原作を読んでないとパッとわからないかも。


《歌う骨の話》
 ストーブと歌う骨の間に、兄弟がお酒を飲むシーンがあるんだけど、ここで出てくる兄は悪魔。弟は悪魔と契約しているから残虐な作品を書かないといけなくて「歌う骨の話」で兄の事を酷い人物像に執筆していく。ここの照明は赤色が悪魔で、青色が本当の兄なのでわかりやすい。
 弟の悪夢の中でも、さすがに自分で兄が弟を殺すシーンは書けないのに、兄は弟を殺すシーンを平気で書くことで、このシーンで出ているのは兄ではなく悪魔だということがわかる。
 鉄のストーブの作品で強くなった弟なので、兄の悪魔に対して非情なまでの言葉を叩きつけ、悪魔を追い払ったうえ、土饅頭のネタを使って悪夢の中で兄に手紙を書き残してた。
 この話も読み解くの結構難しかったので、ほぼ事実のみ。解釈が間違ってたらごめんなさい。


《リュックサックと帽子と角笛》
 かなり大事な話。
 童話では、貧しい兄弟が飢えから抜け出す為に旅に出て、兄はお金を見つけてそのまま帰るが、弟はもっといいものを見つけるために旅を進める。弟は豪華なご馳走が出てくるテーブルクロスと武器も手に入れるけど、兄に自分が弟だと信じて貰えず、最後には武器で世の中の全てを破壊するという話。
 グリム兄弟も元々裕福な家庭で生まれたけど、父親が亡くなりお金に困り、兄は長男として家族を養うために研究に没頭する(史実)、その結果、お金は手に入ったけど愛した人は居なくなってしまった(舞台)とリンクしていた。
 弟は病気がちで(史実)、そのことで兄から過度な心配をされ、童話の編集作業も止められ「兄の言うことを聞かない弟は必要ない」と言われた過去がある設定(舞台上の過去描写)
 そしてこの童話の中で、弟は強さの象徴であるリュックと帽子と角笛を得る。強さを得たにもかかわらず、兄から「物乞いのような恰好をしているお前は俺の弟じゃない」と言われ、兄への劣等感を刺激され兄へ自分が弟であることをわかるまで150人の兵士を使って打ち据える(舞台上の悪夢の中)
 弟は結婚して家庭を持っていた(史実)、魔法のテーブルクロスを広げたらご飯が出てくるのは、弟に家族がいたことを表現してるのかなと思った。たぶんこの物語は2人の悪夢で、弟から酷い仕打ちをされる兄の悪夢と、力を得たのに兄から「お前は弟じゃない」と言われる弟の悪夢。
 舞台では簡略化されてたけど、実際の童話は長いので、確かに悪魔を騙して朝まで居続けさせるには最適な作品だと思った。

 正直、どのグリム童話が来ても対応できるように、200話全部読み始めてたんですが、事前にやる作品を教えて貰えて助かりました。公式さんと吉谷さんありがとうございます。

 

【最後に】
 上のコロナ云々の時にも書いたけど、本当にお疲れさまでした。こんな状況だからこそ、企画会議から色々なことに挑戦した結果うまれた作品でもあったし、普段見れない役者さんの素の部分も見れたおかげで、一層役者さんや作品のことが好きになりました。舞台をやることが否定的なこの時代に、演劇関係者がどんな覚悟でどう挑んでいくのか、そういう強い想いみたいなものも感じられて、より素晴らしい作品が出来上がったのだと思います。(千穐楽の高崎さんの言葉や、千秋楽後の橋本さんのブログを拝見しそう感じました)

 どんな花が咲くかわからないままタネを撒いて、みんなでアイデアを出し合い養分や水をやり、企画が芽吹き、大きな木に育っていき、舞台と言う名の花を咲かせる瞬間をこの目で見ることができて幸せでした。
 まだ千穐楽の配信買えますので、気になった方はぜひ買ってみてください。配信はハードルが高い人はブログの上にリンクを張った「キカクのタネ」を見てみてください。
 最後まで読んでくださってありがとうございました。
 ※もっと考察したいけど時間がないから一旦この状況でアップします(8/23一部修正)

 

(余談)
 最近の吉谷さんが演出した舞台の配信を全部買ってたら「クレカ不正利用」が疑われてクレカ止められたよw

「KING OF DANCE(キンダン)」の感想(ネタバレあり)

(昨今の状況を鑑み、配信の感想です。
2回当選してチケ持ってたし当日券出てたし、めっちゃ現場に行きたかった…コロナめ)
【略語説明】
ドロバ=Drawing Back
WM=WORLD_M
KOD=KING OF DANCE
D2=津田君
J-I=純一

【ドラマから舞台への導入方法について】
 ドロバのSHOW CASE1曲目がテレビと全く一緒。そしてDANCE BATTLE1曲目がドラマのオープニング曲なので、ドラマから舞台の世界へ自然と入り込めた。
 舞台を見に来た観客は「KODの決勝トーナメント」を生で見に来た感覚に陥る仕組みが作られてた。
 (8/2追加)東京最終日マチネOPで海斗が踊る時、歌を口ずさんでたのが意外だった。ソワレは歌ってなかったのに、なぜ。
 私、D2推しなんですけど、大阪+東京初日配信を見てここでも散々『D2の踊る時に見える腹チラと、大阪→東京の間で学んできた舌ペロやばい!!』って書いてたら、本日東京最終日ソワレOPで、D2がわざと服をめくって腹チラするし、煽るような舌ペロしてこられて、煽るようなブーイングかけるし、もう…ね、何が起きてるのかわかんなかった(笑)このシーン以外にも普段よりノってるシーンがいっぱいあるし、演出も変わってて『私は幻覚を見ているのか?』と思うシーンが多々あったから、とにかくD2推しは東京最終日マチネ配信買ってください!!(笑)

【様々な伏線や気づき】
・ヒデと津田くんの立ち位置(8/9追加)
 D2覚醒を病室で見たヒデが、会場に向かうけどロビーで立ち止まってしまう時のシーン。
 二人のやりとりがあった後に、津田くんは階段をのぼっていって、上から下にいるヒデに話しかける。この立ち位置は、津田君は覚醒してステップアップしたけど、ヒデはまだ下にいて自分の殻を破れていないのをビジュアルで表現してることに気づいた。
 吉谷さんがツイッターで「旧ドロバ立ち位置」の裏話をしてくれたおかげです。

・敵同士だけど…(8/9追加)
 JAILの配信で海斗(WM)と空(ドロバ)がコンビ結成して、JAILに挑むシーン。
 その結果が画面に「JAIL」「空海」で得票数が出た後に、
ヒデ「あの二人、いいペアだよね」
駆「まぁ、敵同士だからちょうどいいのかもな」
ヒデ「…そっか」
 からの「JAIL」「空海」だった画面表示が「DRAWING BACK」「WORLD_M」に切り替わり、ヒデと津田君がすれ違うのすごくグッとくる。
 これ、見返したら東京公演から追加になってたっぽい。このセリフがEDのバトルのやり取りの伏線になってた。

・時本の存在(8/9追加)
 NAOTOと駆が話してる時に「トッキ―は(恩師じゃなく)パートナーだから」って駆が言ってた。これが後半で「ドロバは時本も含めて4人で一緒に戦う」っていう話の伏線になってた。

・OPのシステム説明(8/2追加)
 
OPのトーナメント説明で「準々決勝、準決勝、決勝は『日をおいて開催』」ってわざわざ言ってた。これって準決勝でJAILが負けた時に、J-Iが時限爆弾を発動させる時間がある、って意味の伏線だったのか。

・津田君の鎖骨(8/2追加)
 
ヒデの父親が失踪して、今まで劇団員で賑わっていた稽古場に誰もいなくなり、一人になった時に津田君がそばに居てくれたことを示唆してるワードだったんだね。D2推しなので、ついつい単語に反応して『ヒデ、マジうらやま』って毎回思ってた(笑)
 ヒデが津田君の走馬灯を見てる時に、舞台上を津田君が鎖骨を押さえながら通るんだけど、ようやく東京最終日マチソワで津田君の表情を映してくれてありがとうございます!嫌がってる雰囲気は全景でなんとなく感じてたけど、あんなにゾワゾワする不快感を表す表情をしてたのか。大阪&東京公演を経て、ほんとD2、表情豊かになったなぁって感じた。

・世界のMIURAは純一をどう導きたかったのか(8/2追加)
 吉谷さんのツイートを見てずっと考えてた。私の中で出た結論は2つ。
 ①KODを発展させるための右腕にしたかった
 ②若手育成の主軸としたかった
 J-Iの長所は分析力と策略に長けてて、経営手腕もある。短所は2人以上と組むのは苦手でフロントダンサーに合わせるのが苦手?(BWに選ばれなかったことからの憶測)
 KOD委員会の役員はプレイヤーはなれないので、①のKODを発展させるためにBWには選抜せずKODの役員として右腕になってもらいたかった。
 ②はAL太が泣いて慕うほど後輩の心を掴むのが上手く、全国的にダンススタジオも展開させる手腕を持っているから、MIURAダンススタジオで若手を育てることに導いてあげたかった。
 結局どっちか、それ以外なのかはわからないけど、エンディングでAL太と仲良く踊ってる姿を見ると②なのかなぁ。①は真城さんが引き継いでるし。 

・フロントダンサーとは(8/2追加)
 時本が空に、晴彦の事例をあげながら「フロントダンサー」について語ってる内容が、配信時に空が海斗に「海斗くん、もっと自由に踊っていいよ」って言ったセリフの伏線になってた。でも空はドロバのフロントダンサーだから配信を見たNAOTOからダメ出しされたんだと思う。

・ヒデとエゴサ
 冒頭でヒデがエゴサに書かれている内容を読むことが2つの伏線になってた。
1点目は「最後までメンバーが揃ってるかわからない」って書かれて、怒ってたヒデが抜けるかもしれない状況になっちゃうこと
2点目は空がネットで叩かれて、エゴサで酷い事を書かれる状況になっちゃうこと
 (8/2追加)あと、このシーンでなんでD2が舞台上段を通るんだろうって疑問に思ってたけど、吉谷さんがツイートで「旧ドロバ立ち位置」の裏話をしてくれたおかげで意味が分かった。この時、エゴサでドロバからD2が抜けた話をしてたからなんだね。

・J-Iと時本の会話
 冒頭の会話で時本は≪指導者と振付師の役割とは?≫を考えるきっかけになった。それがその後のストーリーに大きな影響を与えていく。
 ドラマでもずっと時本は指導者じゃなく振付師の立ち位置で、その理由は終盤で明かされる『時本の夢は(振付師として)世界進出すること』だから。
 中盤ではドロバを勝たせるために、ドロバの指導をNAOTOに任せたけど、AL太を切り捨てたJ-Iにブチギレる姿や、振付師として世界進出をするより、ドロバを選んだことで、今回の舞台の中で振付師から指導者の比率が上がったことが表現されてた。

・時本の独り言
 時本が空に「個性を大事にし、ダンスを揃えるのは一番最後」って説明しているときに、独り言で「”最後まで揃ってるかわからない”かぁ。これは俺やメンバー自体ともとれるが…」って言ってた。「メンバー」じゃなくて「俺やメンバー」って言ってるのが、後半で自分が抜ける可能性を示唆した伏線だった。
 (8/2追加)時本が抜けるときに「予想通りになってんじゃねーよ」って言ってた。

・心のディスタンス
 NAOTOのツアーを見に行く前の会話で、駆と空は「心のディスタンスは離れてない」「わかりみ」って会話をしている。
 けど、ヒデは二人の会話についていけない。
 なぜなら、空は兄と、駆はYOHEIとの心のディスタンスは離れてないから。
 でもヒデは父親と心のディスタンスが離れてるから、二人の会話の意味がわからないし、NAOTOのツアーも見に行かず父親の病室へ行く。
 その心のディスタンスが、後半の準決勝ダンスバトル時に繋がっていくのがめちゃくちゃエモい。
 (8/2追加)吉谷さんが裏話で話していた、ヒデと津田君の心のディスタンスが繋がる瞬間も、上段センターだし、ヒデが父親と心のディスタンスが離れて飛び越えようとするときもその場所だし、ドロバ優勝エンディングで一番大切な人に向けて発するのもこの場所なんだよ。心のディスタンス絡みの話をするときは、絶対上段センターなの、こだわって演出してるのかもしれない。

・師弟関係
 WMの準決勝って、真城とD2ペア、J-IとAL太ペアが戦う。
 J-IにとってのAL太は自分の復讐のためのコマでしかない。でも真城にとってのD2は、未来を託したい存在で、彼の可能性を拓いて導いてあげたい存在。
 WMが勝てたのは、D2が覚醒したからってのもあるけど、勝利の本質は真城のD2への想いだと思う。
 同じ師弟関係なのに根本的な部分が真逆だし、JAILが負けたことでその真逆な部分が剥きだしになるストーリー展開がうまい。そしてJ-IとAL太の間をD2が割って入って3rdターンになる流れが、”本当”のD2のダンスで、”偽り”のJAILの師弟関係を引き裂くっていう演出かも。
 泣きながら「J-Iくんと踊りたい」ってすがるAL太を見てたらめちゃくちゃ辛くて泣けてきた。でも東京初日のEDで二人でなぜかジャンケンしてたから、時本の言葉で仲直りしたのかな。

(8/9追加)
 千秋楽は真城のところに行ったAL太の頭を真城が叩いていたけど、今までそんなことやってなかった気がする。

・想いの伝承
 時本の師匠NAOTOが登場したことで、NAOTO→時本→空へのダンスにかける想いの伝承が描かれていた。
  準決勝のバトルでNAOTOが1VS3で体力を削られて負けたことは、年齢による衰えと次世代の若さを表現していた。
 プラスちゃんとストーリー的に、それぞれ個々があがいてスキルアップして勝ち、なおかつ時本も「褒めて伸ばす」っていうスキルを使ってて、ドロバ全員の成長がうまく描かれてた。
 時本がJ-Iとの会話で「(ドロバ)は純粋にパフォーマンスを人に見せたいと思ってる。ダンスで勝敗を決めるってどうなんだろうな」って話すことも、空の今後のダンスの伏線になってた。
 決勝戦のSHOW CASEがNAOTO色濃いのも、師匠が時本からNAOTOに変わったからなんだろうなぁってなんとなく感じた。
(8/9追加)
 今回、千秋楽に向けてドラマをもう一度見返しました。
 ドロバ決勝戦のショーケースって、KIZAMIの雰囲気も引き継いでいるのかも、ってちょっと思った。
 駆にとっての大切な存在は元仲間だったヨーヘイだし、ヨーヘイのダンス要素も取り入れた末のあのダンスなのかな、って。
 ドラマ版に出てくるKIZAMI、めちゃくちゃ可愛いし、舞台見た後にドラマ見たら伏線貼りまくりでめちゃくちゃ楽しかったよ!

・2兎を得る方法
 1回見ただけでは、何を言っているのか意味が理解できなかった。けど、3回ぐらい見返して『この案すごいな!絶対私には思いつかない』って唸った。4人で戦い、勝っても負けても『全員で責任を負う』ってのがドロバらしいと思った。

・空と海斗のハイタッチ
 JAILの配信時は空が海斗に握手を求めるけど、海斗は断る。
 一緒に踊った後にはハイタッチするし、空がピンチの時に「なんかあったら遠慮なく言え。”世界の三浦の息子”が動いた方が解決することも多いだろう」とか言ってきてどんどんデレてくる海斗様(笑)
 もちろん最後のEDでもちゃんとコツンってするし、海斗の成長っぷりが見られる表現。
 それプラス、二人の姿を見てヒデとD2がすれ違う演出が『敵同士でもお互いを高め合える存在になれる』っていう伏線になってた。

・EDの演出
 空はまだどんなダンサーになりたいか見つけられていないけど、EDで今まで関わり合いがあった人達に焦点があたったことから、これからどんなダンスがしたいのかをぼんやりと示唆してる気がした。
 そして時本が「(ドロバ)は純粋にパフォーマンスを人に見てもらいたいと思ってる。ダンスで勝敗決めるってどうなんだろうな」って発言も今後を示唆してた。

・七夕の短冊と舞台の内容
 七夕の日にインスタグラムで、俳優名ではなく≪キャラクター名≫で短冊に書いてた願いが、舞台の内容とリンクしてた。
 D2の「おいしいご飯、食べれますように」は『ヒデの親父が早く元気になって、またリサイクルショップでヒデの親父が作ったおいしいご飯を一緒に食べれますように』
 時本の「外に出なくてすみますように」は『海外進出をせずにドロバのメンバーと一緒に過ごせますように』
 HIDEの「猫と住みたい」は『父親が借金つくって失踪して、津田くんも居なくなって、一人で居たくない。寂しい』って意味合いなんだと思う。これは深読みし過ぎ?

【疑問点】
 真城さんが三浦さんとその息子の海斗に固執する理由がいまいちわからなかった。
 三浦さんのことを慕って、そのためにKODを作ったぐらいだし、息子の海斗のことも気にかけて面倒を見て、グループ名もWORLD_Mなんだよ。
 「三浦さんが残した海斗とKODに命をかけてる」って発言、めちゃくちゃ重いし相当気になる。
 ドラマ1回しか見てないからまた見たら理解できるのかなぁ?


【もしかして】
・ドロバのネーミング
 「もっとあがけ」っていう言葉がよく出てきた。
 ドロバってDrawing Backの略語だけど「泥場」って意味も含んでるんじゃないかと思った。泥場でもがいてあがいて成長していくグループって意味合いも込めての「ドロバ」真城さんも「泥試合」って言ってたし。
 ちなみに津田君のダンサーネームがD2なのは『自分のスタイルを捨て、今までの考えを反転させるという意味でつけた』って吉谷さんが7/26の裏話ツイートしてたから、あながちドロバも意味ありそうな気がする。

・リサイクルショップのネーミング(8/2追加)
 HIDEくんの本名が加藤英之進って裏話でツイートしてくださったので、いろいろと考えた。ドロバメンバーの名前を並べると「空を駆けて進む」って意味になるんだね。
 ここから先は、めっちゃ深読み。ヒデの失踪した父親がやっていたリサイクルショップの名前は「TAROS(タロス)」KATOを逆から読むと”OTA”Kになるから、ヒデのお父さんの名前の最初はRなんじゃないかと推測。そしたらK"ATOR”になる。で、Sは英之進の進のSなのか家族を表す複数形のSなのかはわかんない。まぁ、リサイクルショップの由来も気になるけど、私が一番気になるのは津田君の下の名前なんですけどね!!最も気になるのは津田君の下の名前なんですけどねっ!!!(大事なことなので2回言いました)

・D2のネーミング(8/2追加)
 
吉谷さんのツイートで裏話聞くたびに、課金したい勢いで感謝している。普段「D2」呼びの真城があのシーンで「津田」って呼ぶの、すっごいグッときてたから、詳しく説明して貰えてほんとうにありがたい。


【おまけ】
 JAILのダンスはめちゃくちゃ密じゃないですか?すんごい絡み合うし、おでこをこっつんこしちゃうし。絶対コロナ感染しちゃうダンス…だから役者さんも全員検査受けたのかな。

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【好きな演出】
1.時間軸が現在と過去を度々繰り返す演出
 『あの時のあのシーンはこういう意味があったのか』とか『あの時、裏でそんなことが起きてたのか』って新しい発見ができてすごく好き。
 吉谷さんがやるこの時間軸の演出、めちゃくちゃ好きなんだよねー。
 (8/2追加)海斗が足を怪我した時の回想シーンに行くときに、時計の音がBGMで流れて時間軸が巻き戻してるのがよく分かった。


2.どっちが勝つかわからないガチバトル演出
 この舞台って、当日のダンスの内容によって、審査員が本当に審査して優勝を決めてるの。だからどっちが勝つかわからないし、役者さんも一切手を抜かず最終ダンスバトルを行う。勝敗がわからないから、勝った方はめちゃくちゃ嬉しそうなんだよぉ。
 このガチバトル方式を考えた吉谷さん、すごいな。
 しかも、配信があるおかげで両方の優勝パターンが見れる!
 んで、WM優勝バージョンとドロバ優勝バージョン、それぞれに優勝後のメンバーストーリーが描かれてるんだよ。しかも、どっちが勝ったかによって、空と海斗、ヒデとD2、駆と真城の最後の会話も違うんだよ。
 両方からの視点で見れて、WMが勝った時はドロバの子達はこんな反応するんだって思ったし、ドロバが勝った時はWMの子達はこんな反応するんだって、より一層キャラクターの理解が深まった。
 両方の優勝パターンを見てこそ、真の理解を得られる。この手法すごすぎる。


3.津田君とヒデの踏切と電話の演出
 ドラマの踏切シーンでは「相手はすぐ側にいて姿は見えるのに、相手の声は聞こえない」
 舞台の電話シーンでは「相手は隣にいなくて声は聞こえるのに、相手の姿は見えない」
 この描写の対比に気づいたとき、ゾクッとした。

 2人にとってどっちが近いかっていうと圧倒的に後者で、それが「心のディスタンス」ってキーワードにも繋がってた。
 ドラマでは聞き取れなかった津田君に対してヒデが叫んだ言葉も、舞台でちゃんと教えて貰えたからドラマと舞台はセットで1つの作品なんだなって思った。
 (8/2追加)私、このシーンで津田君が「敵だろ」って言う言葉に毎回心が痛くて辛い思いをしていた。それは、吉谷さんの裏話を見て、センターで視覚的に旧ドロバメンバーが集まってて、それを見た直後に過去に仲間だった津田君から「敵だろ」って単語を聞くから余計辛いんだと理解した。

(他)(8/9追加)
・決勝戦前に上手下手でグループごとに分かれて練習シーンを見せることで、バトルをイメージさせるところ

・ヒデと海斗が同時進行で時本と真城に相談しに行くところ


【好きなカメラアングル】(8/9追加)
・OPのD2ダンスソロ
 OPでD2が踊る時に、踊るD2越しに嬉しそうなヒデが見れるカメラアングルが凄く好き。東京最終日からこのカメラアングルが採用されはじめて、しかも名古屋第千秋楽ではD2が踊る後ろで同じ振付をしてる海斗も映るようにしてくれて、より一層D2がWMに馴染んでる表現が伝わって来た。

【大阪から東京の間に変更された演出】
1.決勝戦DANCE BATTLE前のやりとり
 バトル前のやり取りが変わってた。
 大阪はバトル始まる前、自由にグループごとに相手グループを煽ってたのに対し、東京ではそれぞれ「空と海斗」「ヒデとD2」「駆と真城」同士で煽りつつ、ちゃんと会話もしてて、その会話内容が配信でも聞こえる仕様になってた。
 おかげでキャラクターごとの性格や関係性も見えるし、まとまり感も出てた。
 そのうえ、より一層≪相手とバトルする楽しさ≫が伝わってきていい演出になってた。決勝戦前のあの感じ、すごく好き。
 大好きな2ndターンでは、D2もめちゃくちゃ表情豊かで楽しそうだし、ヒデも大阪よりダンスのクオリティー高くてカメラワークも近くて臨場感あった。あんなに楽しそうにダンスしながら笑うD2大阪では見れなかった。
 (8/2追加)特に東京最終日マチネのやりとりが最高でした。D2とヒデがハグしてる横で空が海斗に「足、だいじょうぶ?」って聞いてて『今、そこ聞いてんじゃねーよ(笑)』ってやりとりが最高に空と海斗だった。
 ダンスバトルも過去最高の仕上がりで、2ndターンでD2の背中を押す海斗と、駆を殴るダンスで煽るD2、それを見てテンション上がったヒデがD2が踊りきった時に両掌を差し出して、踊り終えたD2がヒデの両掌を叩いて、ヒデのターンになるあの一連の流れがWMとドロバが繋がってる感じがして最高だった。ヒデのアクロバットもいつも以上に弾けてたし。
 D2の覚醒ダンスは苦しさとか辛さからの解放って感じで掌で表と裏の2面性を表現してるんだけど、決勝戦のダンスバトルソロは手を使ってスポットライトの振付をしたり、ドロバメンバーと絡んだり、めちゃくちゃ楽しそうで東京最終日マチネが一番良かった。
 3rdターンって真城さんの担当だけど、バックダンサーとして踊るD2がバチバチに踊ってて、真城さんのおかげで昔のトラウマを克服できて、その真城さんのバックダンサーで自分が踊りたいダンスを踊っているD2を見て目頭が熱くなった。

2.ロビーにいるヒデを津田が叱るシーン
 端的に言う。ここの演出とセリフを変えてきてくれたの
<<<めちゃくちゃサイコー!!!>>>
 大阪と東京では全然違う印象を受けた。
 大阪ではヒデがずっと強気な印象だったから、二人がギスギスしてて言い合いしてる雰囲気だったの。
 けど、東京公演ではヒデの弱い部分を出すことで、それを心配する津田君の姿が見れたし、「吹っ切れる自信ないのか?」ってセリフが足されたことで、より深くヒデの心情が理解できた。
 それ以外にも細かいセリフの修正「敵だよ(大阪)」が「敵同士じゃないか(東京)」になってた。そのおかげで、ヒデが津田君と話すうちに、「敵」と認識していた感情が揺れ動いて、見方が変わっていく過程が表現されてた。
 大阪だと二人のやり取り見てて苦しかったのが、東京だと優しい気持ちにさせられるシーンになっててよかったよぉ。
 その後の二人が電話するシーンでも、大阪だとヒデが「そうだね(ほんの少し強い口調からの笑い」が東京では「えへ、そうだね(にこにこ)」って感じに変わってた。
 東京公演では大阪公演よりヒデの性格が丸くなってたし、津田君の笑顔もめっちゃ増えてた。あそこの演出変えてくださってありがとうございます!!
 ※細かいセリフのやり取りは一番下に載せておきます

3.EDのヒデと津田君のやりとり
 大阪楽ではヒデの「津田君と戦えて」ってセリフが、東京初日では「一緒に踊れて」に変更されてた。「一緒に踊れて」はWM優勝バージョンのセリフなので、大阪→東京の間に修正かけたのかな。
 ヒデの「ドロバに戻りたくなった?」ってセリフも大阪楽ではニコニコしながら語尾を伸ばして聞いてたのが、東京初日では真顔になってたのが印象的だった。
 ヒデは津田君がドロバを抜けた時からずっと『津田君を後悔させるくらい絶対カッコよくなってやる』って思ってるのね。そして二人は別グループになったからこそ「戦う」んじゃなくて「一緒に切磋琢磨する楽しみ」を見いだせた。
 きっとヒデも<津田君はWMだからこそ輝ける>のを見てしまったし、二人とも別グループに所属する意義を見いだせたから、ヒデは『津田くんはもうドロバには戻ってこない』っていう確信を持ったうえで、東京初日は真顔で「ドロバに戻りたくなった?」って聞いたんじゃないかな。
 だからあそこの演出を変えてきたのはすごく腑に落ちた。
 でもでもー、大阪楽のヒデがニコニコしながら「ねぇねぇねぇ!ドロバに戻りたくなったぁ?」って津田くんに聞くのがめちゃくちゃ可愛かったんだよぉ。
 ※細かいセリフのやり取りは一番下に載せておきます

4.真城が津田に「リミッター外してくれ」のシーン

 (8/2追加)フォント6太字赤文字で言いたい。
 このセリフの追加、最高OF最高OF最高でした!!!!!!!
 私、下にも書いてるんだけど、ずっとD2はWMの中でも「演じてる」と思ってて、後から加入した負い目とか、過去のトラウマとかあって『師匠の真城さんやフロントダンサーの海斗を立てて自分は目立っちゃいけない』って気持ちがずっとあったんだと思う。だから「海斗の両脇を固める兵隊として」とか言っちゃうし、WM内でも常に一歩引いてる印象を初日から受けてた。(だからこそ覚醒シーンが活きてくる)
 吉谷さんが東京公演の途中で追加してくれた真城の「おまえ、伏兵のまま終わる気ねぇだろ?!」ってセリフ、ほんとうに最高。『私の認識、間違ってなかったぁぁぁぁ』ってなった。
 あと、たぶん伏兵のまま終わる気ないのを見抜いたのは、海斗が配信行ってる間に、D2と真城の二人でずっとコンビ練習してたからかなと思った。

(おまけ)(8/2追加)
 真城さんが海斗に「WMのウィークポイントはお前だ!」って言うシーンのくだりが全体的に優しくなってたおかげで、大阪&東京初日より愛情を感じる雰囲気になってた。

【東京から名古屋の間に変更された演出】(8/9追加)
1.D2覚醒シーンを見たヒデの動き
 東京公演までは「津田くん凄いよ!!」って喜んだ後、その立ち位置で「僕、何やってるんだろう…」だったのが、名古屋では喜んだ後に椅子に寝転んで、顔を手で押さえてめちゃくちゃ悔しがる演出に変わってた。確かに立ってるところから寝転がって顔を押さえるっていう動きを付けた方が『津田くん凄い!!なのに、僕は…』っていうヒデの感情の動きがより一層伝わって来た。
 そしてその悔しさが伝わって来たから、衝動的に自分も病室を抜け出し会場へ駆けつける流れがしっくりくる。

2.ヒデに電話を掛ける津田くん+津田くんの胸元を掴むヒデ
 東京最終日マチネ→ソワレの間に津田くんがヒデを探すとき携帯に電話する演出に変わったんだけど、それが名古屋でも継続されてた。
 そして東京最終日から名古屋は、準決勝に行くヒデを津田くんが見送って髪をかき上げてほっとする演出になってた。確かに表情だけより髪の毛をかき上げる方が遠目から見ても動きがあって、津田くんの安心した感じや『手間かけさせやがって』って感じがわかりやすかった。
 ってか、ヒデと津田くんの電話ってよく見たらお揃いじゃないですか?

 津田くんの胸元を掴むヒデは、東京最終ソワレと名古屋千秋楽限定演出だった。役者さんの感情が高ぶっちゃったのかもしれないね。
 このやり取り、横でアンサンブルの人たちが二人の感情を表現しているのが名古屋公演マチネでは映ってた。

3.J-Iの煙草
 真城と組織委員会の件で話すときに、東京までは煙草しか持ってなかったけど、名古屋では煙草の箱を持って会話していた。名古屋公演は客席との距離があるからよりわかりやすいようにという演出変更なのかな?



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【萌え語り】

 正直、ドラマを見ただけでは各キャラの魅力がそこまで理解できず、推しキャラも出来なかった。『でも吉谷さんが脚本演出するなら絶対舞台はおもしろいはず!』と思って舞台を見た。

 舞台を見終わったら、まんまとD2に堕ちたよねw
 だってダンス!!ダンスがめちゃくちゃかっこいいの!
 OPからD2に目を奪われたし、D2が覚醒する瞬間には号泣するほど好きになってた。

 そして過去にトラウマあるとか、めっちゃクールで頭いいとか、でも内面はめちゃくちゃ熱いとか、萌え要素てんこ盛りじゃない?

 あと、準決勝でD2の衣装にフードつけた人、マジ天才!!
 「ダンス×フードの魅力」をもっと世の中に広めたい。
 下を向いた瞬間、かぶっちゃうフード。
 そしてダンスの振付の中で自然に外すフード。
 フード使うだけでカッコよさ2倍増しだから!!
 めちゃくちゃかっこいいんだよぉぉ。
 D2が覚醒する直前、下手側を見るの。もちろん下手側にはD2に「リミッター外してくれ」って覚醒きっかけを与える真城さんもいるんだけど、父の病室でD2のダンスを見てるヒデもいるんだよね。きっとD2の覚醒は、真城に向けた想いとヒデに向けた想い両方がきっかけだったという演出だと思う。しかも演出家の吉谷さんがツイートしてたけど、初日はD2覚醒時に、D2は笑ってなかったのに、大阪最終日では覚醒直前にD2が笑うんだよ。もう、あの笑顔が最高OF最高OF最高。あそこで吉谷さんがツイートしたってことはきっと覚醒前に笑顔を見せるのは役者さんの判断だと思うし、あそこで過去のトラウマを全部吹っ切って覚醒&開花するとか、マジずるい。D2確堕ちルートじゃん!!


 D2=津田君といえば、ヒデとの関係性、ね。
 二人の共通ワードって「演じる」だと思ってる。

 ヒデは父親が借金を残して失踪したから、捨てられる恐怖を常に持っていて、誰からも嫌われたくない。だから普段から明るく穏やかで、喧嘩の仲裁役をやったりしている。それって捨てられないため嫌われないために、ずっといい人を演じてたんじゃないかな。
 なのに、ずっと一緒に居た津田君がグループを抜けてしまって、一人になった状態で父親が見つかったら、やっぱりダンスより父親の方に傾いてしまうのは仕方なかったと思う。

 そこを動かすのが津田君の覚醒ダンスなんだよぉー。
 んで、会場に戻ってくるけど、準決勝のダンスバトルに出る勇気が出ない。
 ヘタレヒデ可愛すぎか。すぐ甘えるしー。

 逆に、覚醒した津田君がヒデを叱るのがめちゃくちゃ男前過ぎる。あの無口で喋らない津田君が、ヒデに畳みかけるように叱るんだよ!
 たぶん、覚醒前だったらヒデにここまで言わずに、また欝々と自分の中に想いを閉じ込めてた気がする。
 「「「覚醒後のD2は最強!!」」」
 大阪初日はヒデが準決勝ダンスバトルに行く時『…ったく、めんどくせーな』みたいな、かつホッとした表情が入り混じってるのに、大阪最終日は『世話やかせやがって…』みたいに小さく笑って舌ペロするの反則ズルい。お願いだから、あそこのシーンは津田君のアップをカメラワークで映してください!!
 東京初日はまた『…ったく、めんどくせーな』みたいな安心した表情に戻ってたから、小さく笑ったのは大阪最終日の限定演出。あれは吉谷さんの演出指示じゃないんだね。
 個人的にしっかり者の津田君の方が、ヒデより年下ってのもキュンとする(笑)

 ヒデが「津田君と僕はもう敵同士なんだよ!なんでそこまで!!」って叫ぶシーンを見て、一人になったトラウマが相当酷いのが見てとれた。
 この後、津田君が「昔、リサイクルショップでリハしてる時、ヒデの親父が作ってくれた飯、めちゃくちゃ美味かったな」っていう、このセリフ。
 たぶん、今回の舞台の中で1番好きかもしれない。
 何気ないセリフなんだけど、このセリフだけで、過去の関係や色んな情景が頭の中にバッて浮かぶんだよ。そして津田君とヒデと父親の関係性が一瞬でわかるのがほんと凄い。名台詞だと思う。上にも書いたけど、インスタでD2が書いた七夕短冊ともリンクされてた。

 D2にとっての「演じる」とは。
 バックダンサーで踊っていた時に、自分のダンスを否定されて、踊りたいダンスを踊れなくなって、ドロバでも自分のダンスが踊れていないことを見抜いた真城さん。
 WMに移籍した後も、師匠の真城さんとセンターの海斗に、後から混ざった自分はどういう立ち位置でいればいいのか考えて、WMでも本当の自分を出さずに演じていた気がする。舞台でD2が「海斗の両脇を固める兵隊として」という発言からもそれが伺えた。
 大阪楽ではこの言葉を聞いた真城がため息をつくんだけど、大阪初日ではため息を吐いてなかった。でもおそらくこのセリフが真城さんにとって『D2のリミッターを外さないと決勝戦には進めない』と思うきっかけになったんじゃないかと思う。
 D2がずっとWM内でも演じているのを真城さんは見抜いて、過去にD2が否定された踊りを肯定してあげて、D2を覚醒させる姿に「師匠が導く」というテーマが描かれてた。

 WM優勝ルートだと、ヒデが「WMの津田君、かっこよかったよ」って言って、津田君が「それはお前とぶつかれたからだ」って言って、腕コツンするのね。なおかつD2が優勝した後、WMのメンバーにだけ「ドロバは俺の誇りです」って吐露するのも聞ける。D2はクールキャラだから、きっとドロバメンバーには絶対伝えなさそう(笑)
 (8/2追加)ツイッターで感想見てたら決勝戦の衣装がD2だけデニム素材半分入ってるんだね。もう、それ『今の自分があるのはドロバがあるから』ってアピールじゃないですか。ドロバメンバーには言葉にしなくても、きっとD2の衣装を見てドロバへの想いを受け取ってくれるはず。

 ドロバ優勝ルートだと、空が兄とのブレスレット(ドラマ参照)を肌身離さず身につけて、兄の代わりにKODで優勝を勝ち取る姿がカメラで抜かれてた。やっぱり空にとって兄との心のディスタンスは離れてなかったんだね。
 そして最後の最後でYOHEIの名前を出してくる駆。駆が背負ってたものがわかる演出でした。KIZAMI見たいよぉー。


 話は変わるが、理解できなかったセリフがあって、準決勝のダンスバトル前にロビーでグズグズしてるヒデに対して津田君が「親父の事元気づけたいならステージの上で声援してやれ”お前がやらないなら俺がやるけど”」って発言。
 これって、ヒデが準決勝のダンスバトル出ないなら、自分がドロバのメンバーとしてダンスバトル出るって意味ですか?なかなか言ってる意味が理解できなくて、何回も聞いてそういう意味に受け取ったんだけど。
 ヒデにとってドロバは自分の居場所で、仲間で、その場所を取られるのが一番嫌なのをわかったうえで、煽って葉っぱかけたってことなら、津田君も相当策士。
 叫んでダンスバトルに出る覚悟を決めるヒデと、その姿を見て小さく笑う津田君が、ほんと好き。
 大阪最終日マチネはこのシーン津田君のアップなかったけど、ソワレはきちんと映してくれてカメラさんありがとう!
 (8/2追加)東京最終日はそこまでがっつりアップはなかったけど、ポールをぎゅっと握る姿や髪の毛をくしゃっとするのが引きで見れて津田君の気持ちが伝わって来た。

 改めて、ヒデと津田君のコンビ好きだなぁと思った。ドラマがドラマだったから、舞台で二人がどうなるか心配してたんだよ。WM、ドロバ、どちらが勝っても二人とも笑顔でよかったです。
 グループは違っちゃったけど、ずっと津田君とヒデは一番仲良しの友達で、一緒に競い踊る仲間で、お互いを高め合えるライバルであり続けるんだろうなぁと思う。

【D2特化萌え語り】(8/9追加)
 東京最終日を見た時に感じたんですけど、回を増すごとにD2の表情が豊かになってる。表彰時のあれはD2なりの投げチューなんですか?
 OPでも自ら服をめくって腹チラさせるし、舌をベーって出して煽るし、両親指だけ下げてブーイングするし、表情だけでなく大阪公演から全公演を通じてダンスの表現の幅もすごく広がった気がした。
 優勝したときもだけど、海斗や元ドロバメンバーとの些細なやり取りとか、すごく楽しそうで初日でD2に堕ちた身としては成長を感じた。

 WMで「相手チームを殺す」ってやりとりシーンのD2の座り方が、座ってる両足の間に両手ついて、見上げてる時があって愛おしさが爆発した。あと、基本的に敬語で喋るし、冷たい声音なの萌える。モロSっぽいよね、D2って(笑)

 覚醒後に海斗に褒められて喜ぶ表情、名古屋最終日マチネはうつってたけど、ソワレは暗転して見えなかった。

 WM決勝戦ダンスバトル3rdターンで真城さんソロのとき、D2と海斗はバックダンサーなのに、それこそ「うるさい」って思われるぐらいゴリゴリに踊るD2。それを見て、改めてD2は過去のトラウマを乗りこえたのを感じたし、これからも自分のダンスを突き進めて行くんだろうなぁって思った。


【ヒデ特化萌え語り】(8/10追加)
 ヒデって絶対人を見て甘えてるよね(笑)津田くんって甘えても「好きにすればいいけど」ってスタンスの人だから、ヒデめっちゃ甘えてたんだろうなぁ(マジうらやま!)飛び越えようの時も、駆もちゃんと手を貸してるのに、空にばっかり「そらぁー(ぴえん)」って甘えるし、駆に「甘えたいだけかよ!」って突っ込まれるし。空ヒデコンビも可愛いくて好きだから見てて微笑ましいんだけどさ。
 そんな性格なのに、駆と時本がデスミッション~の件で喧嘩してる時、ちっちゃなヒデが駆の後ろからハグして持ち上げて時本から離すの、すごくたまんない。
 ヒデって筋肉バキバキなんだよぉ。ダンスで見せる腹筋や二の腕が凄すぎて『相当普段からダンスの練習してるんだろうなぁ』って努力がうかがえる。
 蒼木陣君って今回の舞台で初めて知ったんですが、ツイッターや舞台の挨拶の仕方を見てても真面目な人柄なのかなぁって感じた。
 ちなみに、ヒデの二の腕見るたびにポンデリング思い出す。絶対モグモグドーナツグッズのせい(笑)

 8/9マチネで、負けたヒデのポージングがめちゃくちゃ可愛かった!!背中で腕を組んで、靴のつま先を後ろでトントンしながら拗ねてるのめっちゃ可愛い過ぎるんですけどー。たぶん、ほかの公演は海斗と空の会話が抜かれてるから全然知らなかった。配信組の辛さ。現場行きたかったなぁ・・・



最後に
『私の右のこめかみにも、いつも津田君の鎖骨が欲しい』
と切に願った舞台でした(笑)

 

 ウソウソ、俳優さんが演技しながらここまでダンスバトル魅せてくれて、最高に滾りました!!ダンスをテーマにしてる時点で、やっぱり舞台がメインだと感じたし、ドラマは舞台へ誘導するための手法に過ぎなかったのかな、って感じた。

 吉谷光太郎氏の脚本演出は、計算されまくってて細かい伏線探すの楽しいし、やっぱ間違いないなって思いました。
(8/9追加)
 無事に怪我なく病気なく千秋楽まで走り切れてよかったよぉぉぉ。舞台開催が否定されるこの時代に、徹底的な感染防止対策を講じて開催してくれて役者さんやスタッフさんに感謝しかない。そして配信の魅力(お金を払えばチケットがご用意され、飲みながら見てトイレにも行ける)も感じることができた。
 現場に行けないから配信全ステしたよ!!(笑)配信全部買っても東京大阪間の往復新幹線並みって、ちょー安いし、お金を払えばチケットが確実にご用意されるってオタクに優しすぎか!
 と、言っても、本音はやっぱり舞台は絶対生で見たかったぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!
 特にこの舞台は絶対生で見るべき内容だと思った。
 早くいつもの日常が戻りますように。


↓ ここから先は公演ごとの相違点(参考までに) ↓

【日替わり真城さんMIURAモノマネ】(8/9追加)
 8/9マチネはSiriで『丘山さん無茶ぶり過ぎない?今後の展開どうすんの?』って思ってたらいつもどおりニコニコしながらセリフを言う空役の高野君とは真逆に、海斗役の和田くんがめっちゃ焦ってたのが面白かった。
 ソワレはお母さんになってて、いつもニコニコしてた空も突っ込むし、大千秋楽だからかいつも以上にカオスで盛り上がった。

【最後の時本キレシーン】(8/9追加)
 時本がまだドロバの面倒を見るってシーンで「お前らがまだまだだから支えないといけないってことだよ」って言いながらキレ気味にヒデとD2に近づいてくる瞬間、回によって二人のやりとりが違ってて可愛かった。ヒデがD2を盾にして後ろに隠れるときもあれば、D2がヒデの後ろに隠れるときもあったり、二人で指さして『あいつがー』みたいな感じのときもあったり、このシーンメモってなかったからあいまいだけど、いつもこの時のやり取り可愛いなぁって思いながら見てた。

【バトルの変化(7/23時点)】

※D2推しなので、D2メインで書きます

「WM準決勝SHOW CASE」
・7/16大阪初日
 初日なのでダンスのかたさが残ってる印象。
・7/19大阪最終日マチネ
 下を向いた瞬間、D2の頭に自然とフードがかぶっちゃって、振付の中でさりげなく外すのが最高。ダンス×フードの可能性に目覚めた回。
 初日と比べて真城さんとめちゃくちゃ息があってたし、その日のソワレと比べてもD2が跳ねてる感じがした。だから最後の腹チラもめちゃくちゃ見えた(笑)
・7/19大阪最終日ソワレ
 マチネより精彩に欠いてる気がした。やっぱり1日2公演はしんどいよね。

 (ダンスど素人なので間違ってたらすみません)
 ただ、最後の腹チラはカメラワークがより近くなってたおかげで至近距離で見えた(笑)
・7/23東京初日
 すごく綺麗なダンスになった印象。途中で服の襟をスッと直す演出が入った?
 ここを綺麗に踊ることで、ダンスバトルの熱さがより映えるようにする演出かもしれない。最後の腹チラは画角が引き過ぎて全然見えず!カメラさーん!!D2の腹チラを!
・8/2東京最終日マチネソワレ(8/2追加)
 私の大好きなフード芸が、最後のところ一瞬になってた…いつものやつなかった。
・8/9名古屋最終日マチネソワレ(8/9追加)
 名古屋最終日はマチネソワレ共にあったよぉ!いい仕事をしてくれた、フードに感謝!!


「WM準決勝DANCE BATTLE=D2覚醒の瞬間」
・7/16大阪初日
 配信でも伝わってくるD2の意気込み。覚醒したD2の最後、空を仰ぐところとBGMが微妙にズレてて惜しかった
・7/19大阪最終日マチネ
 初日に感じたBGMのズレは改善されてた。照明もD2の苦悩をより一層際立たせてた。覚醒する瞬間、掌を返す振付があって、D2と津田の表裏を表現してるんだろうなぁって思った。そしてJAILを煽って倒していくダンスがほんとキレがあってやばい。
 演出家の吉谷さんもツイートしてた「覚醒する直前、ニヤって笑いやがった」ってあの顔がたまんない。
 あと、AL太を殴って蹴るダンスのあとの好戦的な表情のD2がギャップ萌えで最高でした。カメラワークも最高でした。
・7/19大阪最終日ソワレ
 覚醒前のニヤ度アップ。マチネよりカメラさんがしっかり映してくれてありがとう!!D2の息遣いが感じられるダンス。
 ただ、全体的なカメラワークはマチネの方が個人的に好き。きっと私はD2覚醒は大阪最終日マチネ推しなんだと思う。
・7/23東京初日
 カメラワークがまだ慣れてないのが残念だった。そしてSHOW CASEでも思ったけど、引きの画角が多かったから綺麗なダンスに見えてしまって、覚醒後の熱量が伝わりにくかった。
せっかくの見せ場なのにもったいない。東京最終日までに調整してくれるといいな。
 あとD2覚醒前にニヤッと笑うのが、なんとなく違和感を感じて演技っぽさを感じた。
 大阪最終日ソワレでカメラ抜かれた瞬間に感じた、見る人の背筋をゾクッとさせる本能の笑みじゃなかった気がした。ただ私が慣れただけかもしれない。しかしちょいちょい舌ペロしてて『そんなん大阪ではやってなかったぁー!』ってなった。その後の決勝戦でも舌ペロしてた。大阪→東京間で舌ペロを覚えたD2(笑)
・8/2東京最終日マチネ(8/2追加)
 カメラワークがやはりまだ慣れていないのか全景が多かったり、少し画面が切れて一部見えなかったりするところがいくつかあった。ニヤッと笑うのと舌ペロは健在でよかった。
・8/2東京最終日ソワレ(8/2追加)

 今までで最高の覚醒シーン。特にJ-Iを挑発するように笑うところや舌を出してバカにするように煽る姿が最高だったし、最後手が細かく震えるのが感情が剥きだしになった感じがしてたまらなかった。
・8/2名古屋最終日マチネ(8/10追加)
 全景だったから覚醒時にニヤッと笑うところがわからず。D2推しとしてはそこのアップが見たかったのにぃー。でも引きが多かったから全身のダンスやD2の覚醒を見届けてる周りの人達も見れた。あと、最後の手が細かく震えるところを下手から撮ってくれたから手のアップが凄くよく分かった。個人的に腹チラするときにマイクの固定バンド?お腹の黒い紐が見えるの滾るんですけど、同じ人絶対いるはず!(笑)
・8/2名古屋最終日ソワレ(8/10追加)
 覚醒時にニヤッと笑うところが上手からのカメラで『そこ、下手からの方がわかりやすいの!!』ってめっちゃ思った。東京最終日のカメラワークがめちゃくちゃ良かったので、大千秋楽なのに消化不良気味になってしまった・・・

≪ロビーにいるヒデを津田が叱るシーン詳細≫
<大阪公演>

ヒデ「でも、駆も空も大丈夫だよ(凛々しく真っ直ぐ見つめる)」
津田「それでいいのか?(真っ直ぐ見つめ返し)」
ヒデ「(小さく何度も頷きながら)きっと決勝に残ってくれる」
津田「お前はチームに何も影響を与えないのか?だったらお前は必要ないんじゃないのか?(煽るような軽くバカにした表情)」
ヒデ「(小さく何度も首を振りながら)津田君と僕はもう敵だよ?!なんでそんなに??(なぜそんな事を言ってくるのか理解できず信じられないものを見るような眼で)」

<東京公演初日>
ヒデ「でも、駆も空も大丈夫だよ(津田君に背を向けて弱弱しく言う)」
津田「おまえ、吹っ切れる自信ないのか?(少しだけ心配そうにヒデの背中を見つめる)」
ヒデ「(無理やり笑顔を作って)きっと、決勝に残ってくれる」
津田「お前はチームに何も影響を与えないのか?だったらお前は必要ないんじゃないのか?(煽るような軽くバカにした表情)」
ヒデ「(悲痛な声で)津田君と僕はもう敵同士じゃないか!!なんでそこまで…(縋るような目線で見つめ)」

<東京公演最終日マチネ>(8/2追加)
ヒデ「でも、駆も空も大丈夫だよ(津田君に背を向けて不安なのを誤魔化すように乱暴に言う)」
津田「(確信をもった目で見つめ)おまえ、吹っ切れる自信ないのか?」
ヒデ「(苦しそうな表情で)きっと、決勝に残ってくれる」
津田「お前はチームに何も影響を与えないのか?だったらお前は必要ないんじゃないのか!!(感情がどんどんたかぶっていって最後は叫ぶように伝え)」
ヒデ「(悲痛な声で)津田君と僕はもう敵同士じゃないか!!なんでそこまで…(縋るような目線で見つめ)」

<東京公演最終日ソワレ>(8/2追加)
津田君が準決勝にいないヒデにめっちゃ電話かけてた!!
マチネでは探してただけで
電話なんて持ってなかった!!
でもヒデは電話を病室に置いてるから、いくら津田君がヒデに電話をかけても出ないんだよぉ。
ロビーで会えてよかった・・・が、その後、めっちゃ叱るんだけどな(笑)
そしていつも真城と海斗が話してる時、二人がカメラ抜かれて津田君とヒデが何してるかわからなかったから、今回全景多くて感謝!
ヒデ「でも、駆も空も大丈夫だよ(津田君に背を向けて不安なのを誤魔化すように乱暴に言う)」
津田「(確信をもった目で見つめ)おまえ、吹っ切れる自信ないのか?」
ヒデ「(苦しそうな表情で)きっと、決勝に残ってくれる」
津田「お前はチームに何も影響を与えないのか?だったらお前は必要ないんじゃないのか!!(感情がどんどんたかぶっていって最後は叫ぶように伝え)」
ヒデ「(津田に駆け寄ってシャツを掴み俯きながらも声を荒げ)津田君と僕はもう敵同士じゃないか!!なんでそこまで…(津田の右肩あたりの鎖骨に額?こめかみ?をくっつけながら最後は悲痛な声で辛く苦しそうに吐き出し)」
津田「(背中をトンと叩いてから離れ)」
って、まさか東京最終日のマチネとソワレでこんなにも演出変えてくるの予想外で、私は幻覚を見ているのかと思った。今まで見た配信の中で一番良かった。

<名古屋公演最終日マチネ>(8/10追加)
東京最終日ソワレで急遽変わった携帯電話をかける演出は名古屋も継続されてた。
ヒデ「でも、駆も空も大丈夫だよ(津田君に背を向けて不安なのを誤魔化すように作り笑顔しながら言う)」
津田「(確信をもった目で見つめ)おまえ、吹っ切れる自信ないのか?」
ヒデ「(苦しそうな表情で)きっと、決勝に残ってくれる」
津田「お前はチームに何も影響を与えないのか?だったらお前は必要ないんじゃないのか!(あきれた様子だけど少しずつ感情が高ぶりながら)」
ヒデ「(津田に駆け寄って真っ直ぐ相手を見つめながら声を荒げ)津田君と僕はもう敵同士だよ!!なんでそこまで…(相手の目を見てられなくなり視線を下に外し)」


<名古屋公演最終日ソワレ>(8/10追加)
ヒデ「でも、駆も空も大丈夫だよ(津田君に背を向けて不安げな表情)」
津田「おまえ、吹っ切れる自信ないのか?」←全景なので表情不明
ヒデ「きっと、決勝に残ってくれる」←全景なので表情不明
津田「お前はチームに何も影響を与えないのか?だったらお前は必要ないんじゃないのか!!(感情がどんどんたかぶって最後は怒ったように叫び)」
ヒデ「(津田に駆け寄って勢いよくシャツの胸倉を掴み俯きながらも声を荒げ)津田君と僕はもう敵同士じゃないか!!なんでそこまで…(震えながら俯き津田の鎖骨に額?こめかみ?をくっつけ悲痛な声で苦しそうに吐き出し)」
津田「(ヒデの背中をトンと叩くと同時にヒデのシャツをギュッと掴み返してから離れ)」

ここのシーン、アンサンブルの人たちが二人の心情を表現しているのを、名古屋配信で初めて気づきました。


≪ドロバ優勝EDのヒデと津田君のやりとり詳細≫

〈大阪公演〉
ヒデ「(自信満々に)津田君、僕、かっこよかったでしょ?」
津田「あぁ」
ヒデ「ふふっ、僕も津田君と戦えてほんっとーに楽しかった(男前表情)」
津田「俺もな(クールな横顔の画角)」
ヒデ「ここまで来れたの、津田君のおかげもあるよ(少し泣きそう)」
津田「ふんっ(鼻で軽く笑い)それはお前とぶつかれたからだ(満足気)」
ヒデ「んふふ、ねぇねぇねぇ、ドロバに戻りたくなったぁ?(楽しそうにキラキラした目で真っ直ぐ見つめ)」
津田「ますますお前とぶつかりたくなった(満たされた表情で真っすぐ見つめ返し)」
ヒデ「えぇー、へへへへっ(満面の笑み)」
最後に笑顔で二人で腕コツン

<東京公演>
ヒデ「(自信満々に)津田君、僕、かっこよかったでしょ?」
津田「あぁ」
ヒデ「(楽しそうな声で)僕も、津田君と一緒に踊れてほんとに楽しかった(引きの画角)」
津田「俺もな(引きの画角」
ヒデ「でもさ、どっちが勝ってもおかしくなかったよね?(真面目な顔)」
津田「負けは負けだ(カメラが後ろからなので表情が見えないけどドロバの優勝には納得してる雰囲気)」
ヒデ「(真顔で)ねぇねぇ、ドロバに戻りたくなった?(ゴリゴリの男前雄顔)」
津田「いや、ますますお前とぶつかりたくなった(すべてを吹っ切れた表情)」
ヒデ「えぇー、へへへへっ(満面の笑み)」
最後に笑顔で二人で腕コツン

<東京公演最終日ソワレ>(8/2追加)
ヒデ「(自信満々に)津田君、僕、かっこよかったでしょ?」
津田「(スッキリした表情で)あぁ」
ヒデ「(楽しそうな声で)僕も、津田君と一緒に踊れてほんっとに楽しかった(引きの画角だけど楽しかったのが伝わってくる声)」
津田「俺もな(引きの画角)」
ヒデ「でもさ、ここまでこれたの、津田君のおかげでもあるんだよ(凛々しい表情)」
津田「負けは負けだ(カメラが後ろからなので表情が見えないけどドロバの優勝には納得してる雰囲気)」
ヒデ「ねぇねぇ、ドロバに戻りたくなった?(真っ直ぐな瞳で見つめ)」
津田「いや、ますますお前とぶつかりたくなった(今回のバトルで相手とぶつかれて満足気なスッキリした表情)」
ヒデ「えぇー、へへへへっ(満面の笑み)」
最後に笑顔で二人で腕コツン+お互いに背中トン
 優勝賞金とトロフィー渡す前の全員ダンスの時に、D2が客席に投げチュー?っぽいのをやった気がするんだけどあれはなんだったんだろう。とにかく公演を重ねるごとに、どんどん表情豊かになっていくD2に、沼の深さを思い知ってる・・・

<名古屋公演最終日ソワレ>(8/10追加)
ヒデ「(自信満々に)津田君、僕、かっこよかったでしょ?」
津田「(穏やかな表情で)あぁ」
ヒデ「(楽しそうな声で)僕、津田君と一緒に踊れてほんっとに楽しかったよ(引きの画角だけど楽しかったのが伝わってくる声)」
津田「俺もな(引きの画角)」
ヒデ「でもさぁ、どっちが勝ってもおかしくなかったよね(凛々しくてすがすがしい表情)」
津田「負けは負けだ(カメラが後ろからなので表情が見えないけどドロバの優勝には納得してる雰囲気)」
ヒデ「ねぇねぇ、ドロバに戻りたくなった?(前かがみで真剣な声音で真っ直ぐ相手を見つめ)」
※今までずっとヒデのアップだったから気づかなかったけど、このセリフの瞬間、真城と海斗がバッとD2の方を見るのが名古屋配信で分かった。アップになるとほかの人の反応が見れない配信の弱みを痛感した…
津田「いや、ますますお前とぶつかりたくなった(今回のバトルで相手とぶつかれて満足気なスッキリした表情)」
ヒデ「えぇー、へへへへっ(満面の笑み)」
最後に笑顔で二人で腕コツン+お互いに背中トン

 たぶん、アーカイブが残ってる間、また何度も見返して修正すると思う。そしてドラマ⇔舞台の伏線も検証したい。が、時間がない・・・

舞台「文豪とアルケミスト~異端者ノ円舞(ワルツ)~」の感想(R3.2.24追記)

「文豪とアルケミスト~異端者ノ円舞(ワルツ)」の感想

 【前提】
・すみません、ゲームはやってません
・友人が谷佳樹君を応援してたから名前は知ってて、別の友人に誘われ『佳樹君が主演なら』という理由で見に行った
・私は藤崎竜氏の「封神演義」を溺愛してて、同じ演出家さんだったので興味があった
※「ミュージカル封神演義」の感想はこちら
2.5次元は封ミュがデビューなので2.5次元沼はほぼ1年のド新規

 

【感想】
『あ、これ、私の好きが全部詰まってるわ』

 普段冷静沈着なのに親友を助けるためなら真っ先に戦いに行っちゃうとか、もし自分が死んでも親友の負担になりたくないから嘘ついちゃうとか。
 めちゃくちゃ少年漫画やん!泣けるしキュンキュンするやつー。


【ざっと物語の設定】
 文豪達が過去に書いた名作が汚され(=侵蝕され)有碍書(=読めない本)になるから、転生した文豪達が本の中に入って(=潜書して)戦い、元に戻す(=浄化する)という話、らしい。
 ※ゲームやってないので間違ってたらすみません。
 そして今回は白樺派と言われる志賀直哉(谷佳樹君)と武者小路実篤(杉江大志君)の「友情」が描かれたW主演作品でした。


【詳細感想】
 
今回の「文豪とアルケミスト~異端者の円舞(ワルツ)」は第二弾です。前作も予習として見たんだけど…これがまためちゃくちゃ良くてさ。第一弾を見てかなり泣いてしまった。(吉谷さんの演出、ほんと好き)
 第一弾を見たうえで、今回の第二弾を見たからこそ≪活きてくる言葉≫≪活きてくる描写≫が随所にあって、これは第一弾を見て文豪についてある程度の知識を得たうえで見たほうが絶対面白いなって思った。
 ゲームやってたらもっともっと深く楽しめるんだろうな。

<導入部分>
 
最初に志賀直哉武者小路実篤が実際に学生時代に交わしていた手紙が朗読されることで、志賀と武者がどうやって親友になったのか、お互いのことをどう思ってて、どれだけ大切な存在なのかということが観客にわかる演出。
 その後、同じ白樺派有島武郎著「カインの末裔」が侵蝕された(=汚された)と志賀が知った途端、すぐに潜書(=本の中に入って戦うこと)しに行くので、『志賀は仲間想いの人物だ』と観客にも理解できた。
 第一弾を見た人は『前作では潜書したがらなかったあの志賀が、仲間のためならめちゃくちゃやる気満々じゃん!』ってなるし、今作を初めて見た人は『志賀直哉は仲間想いなんだね』って思っただろうね。
 そして、それを導入部分で見せるからこそ、本編の「友情」をテーマにしたストーリーに繋がる導入部分になってました。


<OP>
 志賀と武者の戦闘シーンで、背中がぶつかりあい、一瞬にらみ合いながら互いが戦うシーンがあるんだけど、最後は協力して敵を倒しに行くの。
 あの10秒やそこらで、この物語の全景をざっと見せてるし、吉谷さんの演出は音楽とアンサンブルさんの使い方が本当に秀逸!!
 生身の人間が表現するから躍動感がすごくて、吉谷作品は絶対生で見るべきだなぁと思った。
 ※インフルエンザになって千秋楽行けなかったけどw


<「カインの末裔」が有碍書に>

 小説「カインの末裔」は有島武郎の著書で、裕福で上流階級に生まれた有島が、北海道の極寒の地で貧しく生きる農夫を主役に、人間の生まれ持った罪やキリスト教の信仰心を描いた作品。
 だから、有島が敵(=侵蝕者)に狙われたとき「人は生まれながらにして罪深き生き物」「生きる事とは苦しむこと」等、信仰に基づいたセリフを言ってた。
 『キリスト教では自殺は禁忌だけど、史実の有島は結局自殺しちゃうんだよなぁ』と思いながら見てたら、案の定、自分が死ぬことを前提にした戦い方をしてるの。 

 で、その戦い方を芥川龍之介が指摘するっていうのが重要ポイント!

 詳しく説明すると、芥川龍之介は史実では自殺していて、前作でも「死んでもいい」ってなっちゃうんだけど、太宰治によって救われるのね。
 その芥川龍之介が、史実では自殺している有島に「この戦いに意味を見出すのは生き続けること!」って言った瞬間、有島の表情が一変して「生きよう」とする戦い方に変わるのよ。あのシーンはゾクゾクした!!
 死のうとしていた芥川の言葉だからこそ有島の心に刺さったわけだし、死のうとして助けられた人が、今度は死のうとしてる人を助ける、この第一弾と第二弾の繋がり方!
 ここら辺の細かい描写は、ある程度キリスト教や文豪の史実を知ってて、前作を見てないと気づけない深みのある演出でした。
 転生した今の有島は、今回のカインの末裔戦を経て『生きること』を選んだので、志賀と武者が(史実の有島が自殺した後も)理想郷を探し続けていたっていう事実を知るってのも、転生した意味がきちんと描かれててあったかい気持ちになった。
 「今度は長生きしてみようかな」って言うことが出来てよかったね、有島ぁ(TxT)

 また、 武者&志賀ペアが「どっちの道を選ぶ?」ってなった時、武者が「僕は”志賀と一緒に”こっち」って言ったり、志賀が「有島、萩原を頼んだぞ」って言ったら武者も「萩原、有島を頼んだぞ」って真似っこするの。そういうちょっぴりあざとさも感じる描写によって、武者小路実篤の『自由で純粋な愛おしさ』が全面に表現されてた。それゆえに、後半で武者が狂わされていく姿が活きてくるんだよね。

 

萩原朔太郎武者小路実篤
 朔太郎と武者の会話の中で、朔太郎が「友に裏切られる孤独」について話した時、武者が朔太郎の孤独に共感するシーンがあった。そのシーンがあるから観客は『武者は志賀に裏切られる孤独を抱えているのではないか?』って心の片隅に引っかかりができるの。
 導入部分で志賀と武者が読んでた手紙が、このあともう一度読まれるんだけど、同じ文章なのに聞く側の受け取り方が全く異なって聞こえてくるのは、この二人の会話で武者の心情に対し、引っかかりを作られたからだと思う。その後に繋がる観客の思考を上手く誘導させる会話だなぁって感じた。


<「友情」が有碍書に>
 導入部分で志賀と武者がお互いに宛てた手紙を読んでたのを、今度は2人以外のキャラが同じ手紙を1枚ずつ読んでいく演出。
 手紙の内容では≪志賀と武者は大切な存在≫って言ってるのに、その手紙が1枚ずつ敵に奪われていくたび、武者の中にある志賀との記憶がどんどん消えて行って、武者が手紙の内容と真逆の言葉を志賀に吐くようになるのよ。見ている側も常に表裏なセリフが脳内に入り込んでくるから、武者のぐちゃぐちゃな心の状態と見る側の気持ちもリンクされて混乱した。
 BGMで時計の音を入れることで、過去と今の時間軸を表現しているのも秀逸でした。手紙が奪われるたびキャラへ当たっていたスポットライトが消える=武者の記憶が消える、っていう様子をビジュアルでもきちんと見せてくる演出はさすがだなと思った。

 最後、武者が志賀に対して「志賀」ではなく「君」と呼んだ瞬間、二人以外のキャスト全員が「「僕らは”ずっと一緒”だったね」」って言って、志賀と武者が一緒じゃなくなった瞬間がより克明に表現されてて、とにかくこの一連の演出がむちゃくちゃいいし、言葉では伝えられないくらい素晴らしかった。
 脚本家さんと演出家さんの頭の中を覗いてみたい。

 

<呼び名の違い>(R3.2.24追記)
 「君(きみ)」と「(相手の)名前」を呼び分けることで、お互いの関係性がより深くわかるようになっていた。特に武者が志賀の事を「君」と呼んで、志賀が「…きみ?」って聞き返すところから2人の関係が崩れていく。
その後の場面展開で、芥川龍之介島崎藤村の会話ではお互いが名前では呼ばず「君」と呼ぶことで、二人の不仲を表現していた。

 

<武者の記憶が無くなっていくシーンについて>(R3.2.24追記)
 志賀と武者の書簡が捨てられたとき、武者が一つずつ拾い集めて、有島だけが一緒に拾っていた。そのことで、有島は志賀と武者の関係を忘れず、武者に友情を伝えるシーンに繋がっていた。


自然主義とは>
 島崎藤村が『侵蝕者(=敵)は人の弱みを使うのがうまい。ラスボスは武者の負の感情が生み出した志賀直哉だ』って推測するのは、史実で藤村は父と姉が狂っていく様を見てきたので、明るくて前向きだった常人の武者の思考が狂っていく様を理解し受け入れやすかったからなのかもしれないなと思った。

 白樺派は理想文学を描く作風で、だから武者は作品「友情」の結末を「どちらを失っても前を向いて生きていく」という理想的な内容にしたけど、藤村的には「僕ならそんな結末にはしない。武者小路実篤は『志賀直哉さえいなければ』と思ってたんじゃないか」と言ってて、白樺派自然主義派の作風の違いが明確化されていた。

 配信期間が切れたので曖昧なんですが、藤村は「武者小路実篤は『友情』という作品の中で、作家大宮を志賀をモチーフにして書いたんじゃないか」みたいなことを言ってて、それがこの後の展開で、志賀と武者によってきちんと説明してもらえるんですよー。


坂口安吾志賀直哉
 坂口安吾が志賀に「2人を見てると親近感が湧く。太宰やおださくとは同じ道を辿ってなかったからどこかへ消えてしまった。同じ道を歩んでいたらずっと一緒にいられたのかな」と言った言葉が気になって調べてみた。
 そしたらS22.1.10に織田作之助結核で亡くなり、太宰が自殺したS23.6月頃から安吾鬱病になって薬物中毒になってた。
 安吾からしたら、志賀と武者はずっと離れず隣にいる存在で羨ましいんだろうなぁって感じたし、最後あたりのシーンで、志賀と武者が本の中に閉じ込められたことを朔太郎が嘆いて「せっかく友達が出来たと思ったのに。孤独から抜け出せると思ったのに」って言ったとき、安吾が反応するのも、やはり彼にとって無頼派メンバーは大切な存在で、失いたくなかった友達だったのかな。


<ラスボス戦>
 志賀直哉の「暗夜行路」と武者小路実篤の「友情」が同時に有碍書になっちゃって、同じ時間軸の進行で流れる演出。
 『あ、これ、封神演義の四聖戦で見た演出方法だ』って思った。
 他にも扇子や布の使い方とか、封ミュ好きは似たところがあるので見比べて欲しい。

 「囚われた武者を助けに行く志賀」の流れが、第一弾の「囚われた芥川を助けに行く太宰」と全く一緒で、第一弾を見てる人は『あ、この流れ』って気づく展開でした。あと、芥川は第一弾で侵蝕されたからこそ、武者が志賀との記憶を無くし始めてる異変にいち早く気づけたんだろうね。

 後半は、武者と志賀の二人がぶつかり合いながら、本音をぶつけ合い、お互いを理解しながら、支えあって理想に向かって生きていく流れが丁寧に描かれていました。
 武者が自分の孤独が生み出した志賀の幻影と戦ってる時に「大切な約束を忘れちゃだめだ」って言うんだけど、これが冒頭にあったお笑いシーンの「ツーリングに行く約束」に繋がってて、しかも最後の最後にツーリングで全ての物語を回収してくるあたり、これ脚本家さん凄すぎでしょ、自転車の存在感在りすぎでしょ、って思った。
 ここら辺は実際に見ないと表現が難しいんだけど、ここまで自転車を効果的に使った作品は初めて見たよ!(笑)

 武者について考察すると、冒頭部分で、明るくて前向きで、自由で元気で。笑顔いっぱいのキラキラ太陽みたいな可愛い存在として描かれていたので、志賀との記憶が少しずつ消えていくことに戸惑い混乱し、どんどん闇に引きずられて苦しむ姿のギャップにどんどん惹きつけられた。しかも、理性が少しでも残っている間に、自分でケリをつけに行く決心をし、もし自分が死んでも志賀には負担にならないようウソをつく姿に、武者小路実篤の”真の強さ”を感じた。小説「友情」の野島(=武者がモチーフ)も、自分の好きな人が親友と結ばれても最後は強く生きていく結末で、こんな強い武者小路実篤だから「友情」はあの結末になったんだな、と妙に納得した。

 次に、志賀について。小説「友情」に出てくる大宮は、誰が見ても冷静沈着で物事を達観して見ているうえ、親友に好きな人が出来たら全力で応援するし、でも最後は親友の好きな人を愛してしまい、親友はこの出来事をきっかけに絶対強くなるという確信を持ったうえで愛する人を選ぶキャラクターなの。
 記憶がどんどん消えて行って混乱した武者は志賀に対し「『友情』という小説で、志賀への不信感を大宮というキャラとして登場させた」って言っちゃうし、藤村も芥川との会話で「大宮は志賀がモチーフだ」って同じことを言ってた。(配信終わったのでうろ覚え)
 だけど、武者の前での志賀は、どんくさくてすぐ頭ぶつけるし、ダサくてカッコ悪いことばっかりやるし、武者にすぐ「ダサいよ、それ」って突っ込まれるし、大宮みたいにかっこいいキャラじゃない。

 だから武者が書いた小説「友情」の大宮は志賀がモチーフじゃないってのは見てる側にもわかるんだけど、決定的なのは武者を助けに行く志賀がのセリフ。
「大宮は、親友と愛する人、どちらかを選ばないといけないときに”愛する人”を選んだ。でも俺は、”愛する親友”、両方選ぶ!」って言って武者を助けに行くの。
 そのセリフで大宮と志賀は全く別物だと断言されてた。だから志賀は孤独の不安があった武者を助けだすことが出来たし、武者も孤独じゃないって気づいて志賀との記憶を取り戻すんだよ。めっちゃいい話・・・

 武者を助け出そうとする時の志賀の迫力が凄すぎて凄すぎて。佳樹君ってこんな感情溢れる演技をする方なんだと思った。殺陣もすんごいし、満身創痍なのに武者を助けたい一心で戦い、助けたい人がいる者の圧倒的強さやオーラが痛いぐらい伝わって来た。胸が締め付けられる思いで、見ながらとにかくずっと泣いてた。
 這いつくばりながら、ようやく武者の元にたどり着くのに、武者は志賀のことを思い出せないんだよ。辛い、辛すぎる。

 だから、志賀が渾身の思いを込めて武者に「友情を思い出せ!」って叫び声をあげ、それがきっかけでようやく志賀のことを武者が思い出して、そこから二人で敵と戦う流れ。二人の掛け合いも殺陣もばっちりハマってて、これぞ「志賀と武者だ!!」って感じでめちゃくちゃスカッとした。
 ちょっと細かい点なんですが、志賀が「友情を思い出せ!」って叫ぶところ、作品としての「友情」と志賀と武者の関係性の「友情」のダブルミーニングで、そのうえ、この戦いの裏で「暗夜行路」と「友情」を同時に潜書してる時間軸ってのが、何度も言うけど脚本家さんも演出家さんも凄すぎてたまんない。
 構成が上手すぎやしませんか?

 そして、最後、お互いが本音で気持ちを伝え合い殴り合うシーン。少年ジャ○プでもここまでベタな展開やらないってくらいの青春シーンでした。
 武者のためなら身を犠牲にしてでも敵に突っ込みにいくのに、ヘタレで殴られるのを嫌がる志賀がやっぱ可愛いし、武者の前でだけ見せる志賀のそういうワガママでヘタレでどんくさい部分がギャップ萌え。
 志賀は作家になることを家族に理解してもらえず反対され、父と確執がある家庭環境におかれてて。だから武者の存在は学生時代からの親友で家族のような存在だったからこそ、あそこまで自分の命を懸けて武者を助けに行ったんだと思う。

 そして武者は志賀の強い想いで孤独から抜け出せて志賀との記憶を取り戻し、「二人だからこそ強くなれるし、互いが居るから戦える。二人で理想郷を目指そう」っていう、最高に感極まるシーンで流れるBGMのタイミングが、確実に泣かせに来てる。
 ただ、今度はその理想郷へ有島も入れてあげて、ってちょっと思った(笑)

 

<浄化後>
 文字が元の場所に戻ろうする爆音は、生で聞くとめちゃくちゃ大音量で迫力が凄くて、坂口安吾の2倍ぐらいの爆音でした(笑)
 志賀と武者が戻ってきた後、白樺派3人がわちゃわちゃするシーンがあるんだけど、もうそこが、かわいすぎてかわいすぎてかわいすぎてかわいすぎて…言葉にできないくらいかわいすぎた!!白樺派サイコーかよ!!
 しかもその後に武者が「志賀がいれば、もうそこが理想郷かもしれないね」とか言っちゃうし、照れた志賀が焦って周りに「こっち見るな、あっち向いとけ」とか言っちゃうし、最後は自転車を二人乗りして理想郷へ向かうオチが最高に明るくて青春で、見終わった後の爽快感でまた胸キュン泣きポイントなの、どうしてくれようか。泣いちゃうから、助けてほしい。
 ただ、自転車は2人乗りなので、乗れずに追いかける有島くん。…かわいすぎる。

 これほどまでに<心を浄化された作品>に生まれて初めて出会いました。
 普段、辛い事やしんどい事ばかりで心が凝り固まって動かなくなってたのを、優しく溶かしてくれた作品だったよ。
 見終わった後、胸の奥が優しい気持ちになって、心地よくなって、あったかい気持ちがじんわり残った。

 この作品に出会えてよかった。
 心の底からそう感じました。

 感謝感謝圧倒的感謝(第一弾ネタ)


<キャスト挨拶>
 友達から「谷佳樹君は平野良君の後輩で可愛がって貰ってる」って聞いてたので、前作で平野良君が主役を演じた作品を、今度は後輩である自分が演じるのって相当なプレッシャーだっただろうなと思いながら挨拶を聞きました。
 佳樹君は挨拶の時も泣いてたし、佳樹君も「劇中にある『もう一歩、どんなに苦しい時にも、もう一歩。一番大事な時にこそもう一歩』という言葉に支えられた。W主演で隣に杉江大志君がいたから頑張れた」みたいなことを言ってて、コメントを聞きながらまた泣いた。

 最後に武器を置いてはけるとき、志賀と武者の武器はちゃんとクロスしてお互いが重なり合ってるんだよ。もうその表現にグッとくるし、いつも舞台終わりに佳樹君と杉江君がハイタッチしてはけるときも、最後の最後にやったハイタッチが、スピードも強さも手の位置もシンクロしたみたいに綺麗に二人が揃ってて最高だった。

 もちろん志賀と武者の白樺派の二人は大好きで最高なんだけど、佳樹君と杉江君が支えあいながらこの作品を作って来たからこそ、見終わった後、あったかくて優しい気持ちになれる、心の響く作品に仕上がったんだなぁって感じて、感動してまた泣いた。
 きっとお二人のお人柄も素敵なんだろうね。


 とにかくめちゃくちゃいい作品だったので、私は全力でこのシリーズを推していきます!


最後に

「サブタイトルの『円舞(ワルツ)』って、一人じゃワルツは踊れないんだよ」っていうコメントを見て

・・・天に召されました。

 

 ※ゲームやってないし配信期間終わっちゃったので、思い込みしてるところもあると思うし、おかしい点があればこそっと指摘していただけるとありがたいです。

ジャニヲタが映画「うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム」にハマった1週間

ジャニオタ界隈で話題になってるこの作品。
『とにかくジャニオタはこの映画を見るべき!絶対楽しいから!!』
という言葉を信じ、全くうたプリの知識がないまま映画館を予約しちゃいました。
というわけで、以下は沼にハマるまでの過程。


6/26水曜
友達とananを見ながらうたプリの話になり「行ってみたい!」の一言で、来週水曜日に一緒に行ってくれる事に。

しかしうたプリは全くの無知。
アニメについて調べてみると13話×4期=52話あるらしい。

1話30分で計算すると26時間。
平日は仕事で土日しか見れない。
土日で26時間って、どう考えても正気の沙汰とは思えないんだけどーΣ(゚д゚lll)
でも、無知なまま新規沼に足を踏み入れるのは、ファンの方々に大変失礼なので、絶対に全話見る覚悟を決める。

6/29土曜
1期の「マジLOVE1000%」を視聴。
最初は『トキヤとオトヤって名前被ってない?一十木と一ノ瀬も漢数字が被ってるよぉ。それに青い髪の子が2人いてなんとなくキャラ似てるから、どっちがどっちかわからない』と混乱の極みだったけど、1期を見終わる頃にはちゃんと理解できるようになった。
そしてST☆RISHの魅力がわかってきた。

2期の「マジLOVE2000%」を視聴。
いきなり新キャラが増えた上、魔法を使ったりするシーンもあり、3次元沼の住人だからかなり戸惑う。
しかし那月が大変可愛いく見えてきたので、この時点で推しが決まる。
あと、トキヤの下まつ毛が激しくエロい。

6/30日曜
3期の「マジLOVEレボリューション」を視聴。
QUARTET NIGHTが出てくる。

4期の「マジLOVEレジェンドスター」を視聴。
HE★VENSに落ちる。

私、どの沼でもメイングループより、ライバルグループを好きになっちゃうんだよぉ。
不憫な目にあう子、めっちゃ萌える(笑)
ジャニーズでも嵐ではなくエイトだしね。
だからHE★VENSに落ちるのは当然の流れだと思う。

アニメをコンプリートした後は、映画で流れる曲のインプット。
YouTubeに曲のショートバージョンがあるらしいので、それをセットリスト順に頭に入れていく。
が、26時間かけてアニメを見たのに、アニメで流れてた曲は映画でやらない事を知り、軽い絶望を覚える(ノД`)・゜・。


7/1月曜
毎月1日は映画の日
仕事が早く終わったので、急遽一人で行ってみることに。
まずは現場を感じたかったし、土日で詰め込んだ知識がどれだけ実践できるのか、身を以て体験したかったしな。

感想
「めちゃくちゃ楽しかったぁぁぁぁぁ!!!」
\(^o^)/

なに、これ。
めちゃくちゃ楽しい(੭ु ›ω‹ )੭ु⁾⁾♡
ジャニオタが食いつく要素が、ふんだんにちりばめられてる。
まさしく東京ドームコンサート!
※円形の京セラドームと違って、東京ドームはメインステージとバックステージの距離が長いのよ。あの距離は確実に東京ドームだった。(ジャニヲタ知識)
メインステもセンステも花道も、リフターも外周フロートもあるし、炎や水の演出に、爆発音の特効まである!!
ここまでお金をかけてるコンサートが1100円で見れるなんて…完全に赤字じゃないか!
エイトのチケ代は9000円だから、8回見てもお釣りが…
なに、この、最強コスパ。デフレの波か?!

とにかく映画のうたプリは、ジャニオタがコンサートで求めているものが、すべて2次元で表現されているの!!
※この点の詳細については、また時間があればブログでまとめます

しかしコールの結果は…
「2割くらいしか出来なかったorz」

試験なら赤点レベル。
もっと出来るようになったら、もっと楽しめるのに。めっちゃ悔しい.°(ಗдಗ。)°.
公式コールを覚えるために今すぐCDを買わねば。
というわけで、上映後、すぐにアニメイトに向かい、ギリギリ閉店5分前に到着するも…
<<セトリCD完売>>

なんだよ、もう!!
曲の勉強すらさせてもらえないのか、私は。
と、嘆いても水曜日に見に行く事実は変わらないので、CDが手に入らないならYouTubeのショートバージョンで覚えるしかないと腹を括る。
幸いにも映画館でお隣に座ってた嶺二推しのお姉さんが完璧なコールをなさってたので、帰宅するなり紙とペンを持ってきて、YouTubeを見ながらお姉さんがやっていたコールを書き出し、覚えてるうちに繰り返しコールの練習を行う。
安定の勉強オタクw
2時間ほど練習し、なんとか5割ぐらい出来るようになる。


7/2火曜日
週末品川で遊ぶエイト友達から「今日、うたプリ見に行ってきた」という報告を受ける。
こんなところにまで『うたプリの波が…』と驚きつつ、週末会う時に一緒に見に行く約束をする。

公式コールがまとめられているサイトを探していると、某ブログで歌詞と共に公式コールがアップされているのを見つける。
こういうのを待ってたぁぁぁ!!
新規オタクに優しいヽ(;▽;)ノ
パソコンでYouTubeを流しながら、左手でブログを見つつ、入手したキンブレを右手に、夜中までコールの特訓を行う。
2時間半ぶっ通しでやったよぉ(>_<)


7/3水曜
朝の通勤電車の中で、再び某ブログを見る。
月曜は歌詞を見ても『これってどんな曲だっけ?』ってなってたのに、歌詞を見ただけでメロディとコールが頭の中に流れるの!
夜中まで頑張った特訓の成果(TxT)
確かな手応えを感じた。

しかし、週末遊ぶエイト友達から「行ける範囲の映画館、全て満席でチケット取れない!」という悲痛な連絡がくる。
うたプリ人気の凄さに怯えると共に、とりあえず品川の映画館はまだ販売されてないらしいので、それを狙おうという結論に至る。

ついに映画本番。
開演前にアニメイトに行くと、月曜、売り切れだったセトリCDを発見!
『なんだよ!月曜は置いて無かったのにぃー!今日のために欲しかったから、もう買わないっ!』ってなって買わずに店を出る。

映画館に入り、ド新規のくせに最前列の真ん中に座る。
コンサートでも絶対そこがいいから、映画館でもそこを予約してみた(笑)
月曜行ったときは貰えなかった特典のコースターもゲットする。ちなみにシオンだった。

結果
「7割以上できた☆」
私、めっちゃがんばったぁぁぁ!!
土曜日に初めてアニメを見た人間が、CDも買えてないのに、ここまでできるようになれるんだよぉ(TxT)
二度目なので、どの子がどのシーンでどういう言動するかなんとなく覚えてるから、それに応じた反応もできました。

見終わった後、即チケットカウンターに行って、チケットを増やしたよね(笑)
んで、やっぱりCDが欲しくなったので、その日はもうアニメイト閉まってたし、翌日仕事終わりに買いに行くことにする。


7/4木曜
仕事終わりに「今度こそCD買うぞ♬」ってきゃははうふふしながらアニメイトに行ったら…
<<売り切れ>>
なんだよこれ!!
なんで私が買おうと思った時に常に売り切れなの?!
友達が難波のアニメイトを確認してくれたけど完売だった。

意気消沈しながらネットで探してたら、アニメイトのサイトで在庫があれば取り寄せできるみたいなことが書かれてたので、駄目もとでポチってみる。

CDも買えないし、映画館も満席だし、うたプリ人気ヤバくない?ってなって、人気の理由について調べてたら、どうやら特典コースターの争奪戦が行われていることを知る。
毎週金曜日から配布されて、土日で無くなっちゃうらしい。
『品川の映画館も争奪戦になるのでは?』と思い、パソコンとスマホを駆使して、サーバーエラーと戦いながら開始3分でなんとか座席を確保する。
ちなみに5分後には完売してた。


7/5金曜
職場のカレンダーを見たら、翌週、早帰り日があったので、またもや応援上映のチケットを増やす(笑)


7/6土曜
木・金と練習をサボってしまったから、新幹線の中で延々とシミュレーションし、嶺二推しの友達と応援上映を見る。
隣でめっちゃ盛り上がる私を見て、友達に爆笑される。

結果
「95%できた!!」

ほぼノーミスで完ぺき(笑)
コールだけじゃなくレスポンスも出来るし、グループごと(主にHE★VENS)の振付まで踊れるから!
必死にやれば、新規沼でも一週間でここまで成長できる事に感動(/_;)


この一週間を振り返って、最初は不安でどうなることかと思ったけど、ハマってみたら物凄く楽しい世界が待ってた。
ジャニオタが楽しめる仕掛けがいたるところに張り巡らされてて、コンサート好きなら絶対楽しめると思う!
2次元とか3次元とか関係なしにアイドルって尊いし、どのジャンルであれ楽しい事を「楽しい!」って思える気持ちは大事だと感じました。
プリンセスの方々もお優しい方ばかりだったし、ハマってよかった、素敵な沼でした。

ジャニオタさんで気になった方は、ド新規の私でよければキングダムにご案内致しますので、お声をかけてくださいませ(笑)

 

村上信五くんと経済クン 19.04.27

「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」の著者ちきりんさんが講師。

今回は
①日本家屋はなぜ暑くて寒いの?
②結露するのが当たり前だと思ってない?
以上2つについてまとめてみました。


①日本家屋はなぜ暑くて寒いの?
ちきりん先生が「日本の耐熱基準は後進国。アルミサッシを使っているから暑くて寒い。樹脂サッシを使えば家の中は快適」とおっしゃっていたので、日本と外国の家屋について調べてみました。

「家の作りやうは、夏を旨(むね)とすべし。冬は、いかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居は、堪え難き事なり」
吉田兼好徒然草

と、あるように、日本の家が夏向けに作られているのはなぜか?
日本は高温多湿なので、木材や畳で湿度を調整し、風通しがいいよう襖障子や欄間で換気をよくしている。
つまり、外と内の線引きが曖昧で、その最たる例が「縁側」
縁側って家の中だけど、家の外、みたいな感じじゃない?
海外の建築ではそんな場所は一切なく、日本独特の空間らしい。

それって民族性の違いではないか?
集団生活する農耕民族の日本。
個々が重んじられる狩猟民族の欧米。

西洋建築は壁でしっかりと外と内が仕切られていて、窓も小さい。
窓が小さいから、ペアガラスやトリプルガラスの重い窓でも、樹脂サッシで耐えられるらしい。
日本は風通しがいいように大きい窓だから、樹脂サッシでは耐えきれずアルミサッシが普及したのではないか?

と、調査結果を結論付けてみました。
まぁ、アルミって加工しやすいから量産しやすいし、製造コストが安いので利益率が高くて儲かるっていう企業の思惑もあると思うけどね。


②結露するのが当たり前だと思ってない?
欧米では「アルミサッシなんて犬小屋にも使わない。結露になるなんて設計ミスだ。人の健康も害する欠陥商品だ」という考え方らしい。
当たり前のように結露に悩まされている日本とは大違い…
結露防止シートなんかも売ってるぐらいなのにね。

「新築住宅に対する省エネ義務化制度」という断熱性や気密性が高い家を建てないといけない制度が来年から始まる予定だったけど延期になりました。
日本は後進国なので、これから少しずつ住宅性能が上がっていくのを期待します。

 

 

村上信五くんと経済クン 19.04.20

プロ野球選手で野球評論家の佐野慈紀さんが講師。

今回は
①所得に対する課税方法
関ジャニ∞が投手になったら
の2つについてまとめてみました。

①所得に対する課税方法
みなさん、稼いだお金がどういう計算で課税されているかご存知ですか?
日本では、稼ぎが少ない人の税負担は軽く、稼ぎが多い人の負担は重くなる「超過累進課税がとられています。
でもそれだと、佐野さんのように年俸で1億円貰ったあとに、ドーンと年俸が下がった場合、税金が払えなくなってしまいます。
そして野茂さんに3000万円の借金を…

それを防ぐのが「平均課税」という制度。
貰ったお金を5で割って、それぞれ超過累進課税で計算する方式です。
文章で書いてもわかりにくいので具体例を出して計算してみます。


例)1億円(の課税所得金額)を貰った場合
<超過累進課税での計算>
1億円(課税所得金額)×0.45(税率)-479万6千(課税控除額)=4020万4千円

<平均課税での計算>
1億円÷5=2000万
(2000万円×0.4-279万6千円)×5=2602万円

※税率や課税控除額は検索すればすぐ金額が出てくるよ

つまり平均課税で計算すれば1418万4千円も得をする!!
佐野さんが平均課税制度を使ったかどうかはわからないけど、ドーンとお金が手に入った人は適用条件を確認の上、自分で計算してみてもいいかもしれません。


関ジャニ∞が投手になったら
佐野慈紀さんは中継ぎ投手で初めて1億円プレイヤーになった人らしい。
ラジオを聴きながら思ったのが『”ナカツギ投手”とは?』(笑)
※スポーツ関係の知識がゼロ

調べてみると投手には3つの種類があるらしい
1.先発投手
試合の最初から投げてスタミナが要求され、エースポジションであることも多い

2.中継ぎ投手
先発投手と抑え投手の間に投げられるよう、いつでも準備し素早く肩を作れる選手

3.抑え投手
チームが危機的状況にある時に登板するので、精神的なタフさと高いスキルが要求される

これをエイトメンバーに当てはめてみた(笑)
1.先発投手
錦戸亮村上信五
エースと言えば亮ちゃんですから。
過去にはNEWSとエイトを掛け持ちし、ドラマにコンサートに遊びにと常に予定を詰め込んでるイメージ。
ひなちゃんはコンサートの前に走り込むし、コンサート会場でもずっと走ってスタミナが無尽蔵なイメージ。
それにメンバー1の仕事量を誇るからね。

2.中継ぎ投手
丸山隆平安田章大
エイトの中間管理職で器用担当。
誰かのサポートが似合う子と言えば、マルちゃんとヤスくん以外考えられなかった。

3.抑え投手
横山裕大倉忠義
ヨコちゃんはよく「これが出来たら売れる!」って言ってるし、危機的状況でも抑えてくれそう。
精神的タフさも20代と比べてだいぶアップしたしね。
大倉君はエイターが本当にしんどい時(例のあの記者会見ね)、彼の言葉でちゃんと説明してくれて寄り添ってくれたし「自分が先頭に立ってファンを引っ張っていく」って言ってくれたから。
自担びいきでスミマセン。

 

最後に
久々に超過累進課税の計算したわw

村上信五くんと経済クン 19.04.13

今回は
Bリーグとは?
②2つの成功の秘訣
③バスケ人口が多い理由
の3つについてまとめてみました。

Bリーグとは?
2016年に始まったプロバスケットボールリーグのことで、3年で売り上げが3倍になるというすさまじい急成長中。
ナショナルバスケットボールリーグNBL)とbjリーグが1つになって発足したのですが、この2つは険悪な関係で10年以上ずっと対立していて、国際バスケットボール連盟が統合するよう伝えたのに統合できず。
結果、資格停止処分となる事態に…
これをJリーグ初代チェアマンの川淵三郎さんが1つにまとめてBリーグを作ったらしい。
川淵さん凄すぎる!!
そんな川淵さんのお言葉。
「大きく変革していくときには、独裁者は必要。ただし、私利私欲をもっては絶対にならない」


②葦原一正さんが考える成功の秘訣
1.「デジタルマーケティングの活用」
2.「リーグへの権利集約」

1つめの「デジタルマーケティングの活用」とは、スマホを中心にしたビジネスモデルを作っていくこと。
芦原さんはバスケを見に来てくれる人はどんな人かを具体的に想像(=ペルソナ化)して以下のイメージとなったらしい。

~~~~~~~~~~~~~~
30歳前後の女性
スポーツはひとりで見るより誰かと一緒に集団観戦する方が好き。
出かけるのもオシャレも好きで流行にも敏感。
流行を調べるときに使うのはスマホや専門誌。
それで知った情報は、自らも積極的に発信をして誰かとシェアしたい。
~~~~~~~~~~~~~~

この女性がBリーグに興味を持って実際に試合を見に来てもらうにはどうしたらいいか?
すべてスマホでできるような世界(=スマホファースト)がよいのでは?
という結論になって、スマホを中心としたビジネスモデルとなった。
(かなり大雑把に書いてるけど実際はもっと詳しく検証されています(笑))

具体例としては
・チケットがアプリや公式サイトやSNSで購入可
・グッズもスマホで購入可
・電子チケットで並ぶ必要がない(ひなちゃんがやってた、もぎりのバイトも不要w)
スマホで試合が観戦出来る
SNSでシェアしたくなる動画をアップ
SNSライブ配信
SNSで選手の生配信
ハッシュタグで好きな選手に投票可
など


そりゃジャニーズ事務所もデジタル化しないと置いていかれますよね。
チケットもデジタル化されたし、YouTubeでジュニアの子達が番組やったり、コンサートも配信されるらしいし。あすかなVチューバ―もその一環よね。
エイト界隈でも、Twitterでプレイリストをツイートできたり、買ったCDやDVDを専用アプリで持ち運べる。
『デジタル化万歳!』と言いたいところですが、デジチケだけは反対させてもらう。
紙チケに戻してほしいよぉ(TxT)

2つめ「あらゆる権利をリーグに集約する」
これはアメリカのスポーツモデルに倣っています。
90年代半ば、アメリカのMLBも日本のプロ野球も1500億円の売り上げだったのが、今はアメリカが1兆円なのに対し日本は2千億。
その理由がリーグに権利を集約したからで、それをBリーグでも取り入れているらしい。

具体例としては
・放映権をリーグに集約することで競争原理が働き販売価格が上昇し価値が最大化する
・映像などの2次利用も迅速に対応できてメディアも使いやすい
・カメラマンもリーグから派遣するので各クラブ同水準の映像が撮れる
・ホームページもリーグでまとめて作った方が安く作れるしコストカットできるしユーザーの利便性も向上する
・チケットもリーグが販売システムを作って販売するからユーザーも購入しやすくなる
など


③おまけ
Q:世界での競技人口トップは何?
A:バスケットボール
サッカーは2.6億人で、バスケが約その倍4.5億人
ネットで調べたらバスケが想像以上に多い理由は、サッカーは9割以上は男子だが、バスケは男女半々がやっているからだってさ。

 

※スポーツ全く詳しくなくて1から調べたので間違ってたら御指摘お願いします。